中世ハンザ都市のすがた ─コグ船と商人─ / ハインツ=ヨアヒム・ドレーガー(朝日出版社)原書越えを目指して。|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
読書人よ、集まれ!

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは

  1. 読書人トップ
  2. 書評
  3. 中世ハンザ都市のすがた ─コグ船と商人─ / ハインツ=ヨアヒム・ドレーガー(朝日出版社)原書越えを目指して。・・・
ここを伝えたい!本の編集者より
2017年3月29日

原書越えを目指して。

中世ハンザ都市のすがた ─コグ船と商人─
出版社:朝日出版社
このエントリーをはてなブックマークに追加
ハンザ、どこかで聞いたことはあるような。中学校くらいの歴史の授業で習ったような。ヨーロッパの話、だよね。そうだよね?
すごく歴史に興味がある人以外は、大抵このくらいの認識のハンザ都市での生活や風景を美しく、細やかに描き出したのがハインツ=ヨアヒム・ドレーガー。
その精緻な筆致と歴史考証に基づいた気品ある文章に惹かれて日本での発刊を目指した訳者、中島大輔。
丹念な訳文を付けた日本語版は、しかし目指すのは原書超え!
サイズ、装丁、製本も原書のママだけれど、でも目指すのは原書超え!!
色合いは絵本なのだし、ピッタリで当然。
そうしたら、どこで原書を超えるのだ??
色校を確認していただいて、その感想に「原書では切れている画像が綺麗に入っていて嬉しい」と言われた私。
すでに出版の経験もおありで、トンボの外は実際には切れてしまうこともご存知のはずなのに… そうか、それくらい嬉しいと感じておられるのか…
この嬉しい、と感じてくださっている気持ちをそのままに出来たら原書超え、なのかも…
原書では切れてしまっているけど原画では描かれていて、色校でも見られている部分を全部チェックして「何とかして」とオペレーターに懇願。
どう作業したのか、見事に入った。
そして、最終校。本当に確認だけ、というタイミングでまさかの今度は「見えなくてもよい部分が入ってしまっている」と…
どうする?っていうか、何とかなるのか?
…今度も何とかなった。年末の繁忙期に無理無理工程を押さえていた本だから、一瞬の判断と作業の正確性と迅速さがなかったら、どうなっていたか。
いくらも起こりそうなことだけど、まだまだ未熟な私には肝が潰れそうな思いをしながら仕上がった思い入れのある1冊。
訳者から「原書を超えて素晴らしい本に仕上がった」とも言ってもらえた嬉しい1冊。
大事に長く育てたい。

この記事の中でご紹介した本
中世ハンザ都市のすがた ─コグ船と商人─/朝日出版社
中世ハンザ都市のすがた ─コグ船と商人─
著 者:ハインツ=ヨアヒム・ドレーガー、中島 大輔
出版社:朝日出版社
以下のオンライン書店でご購入できます
このエントリーをはてなブックマークに追加
ここを伝えたい!本の編集者よりのその他の記事
ここを伝えたい!本の編集者よりをもっと見る >
歴史・地理 > 西洋史関連記事
西洋史の関連記事をもっと見る >