図説 イングランドのお屋敷~カントリー・ハウス~ / トレヴァー・ヨーク(マール社)イギリス貴族や使用人の生活に思いを馳せる|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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ここを伝えたい!本の編集者より
2017年4月3日

イギリス貴族や使用人の生活に思いを馳せる

図説 イングランドのお屋敷~カントリー・ハウス~
出版社:マール社
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原書は、英国で30冊以上が刊行されているトレヴァー・ヨークの歴史的建造物シリーズ内の1つ。著者は、イギリスの歴史研究家でありイラストレーターでもあるトレヴァー・ヨーク(Trevor Yorke)氏。ヨーク氏の優しい語り口と温かみのある手描きイラストで、英国貴族が暮らしたお屋敷(カントリー・ハウス)の移り変わりが手に取るように分かります。

間取りや建築様式の移り変わり、主人一家の暮らしなどはもちろん、階下に住む使用人たちの生活にも触れ、人々の生活の知恵を覗き見ることができます。個人的には(庶民としては)、どちらかというと使用人のほうに感情移入してしまいます。特に、電気を使わずに機能的なシステムを実現した17世紀のキッチン構造には脱帽。お屋敷内の間取り図も豊富で、ここで作った料理を、この階段を使って地上階のホールに持っていくのか、などと導線をなぞるのもひとつの楽しみ方です。著者によるていねいな図解が分かりやすく、イギリス文化入門書としてもおすすめです。

英国を舞台にした作品を創りたい方、「シャーロック・ホームズ」などの海外小説の背景を知りたい方、建築や歴史に興味がある方には是非ともおすすめしたい1冊です。「ダウントン・アビー」のロケ地となったお屋敷も取り上げられています。

巻末には、実際に観に行けるカントリー・ハウスの観光情報(住所、Webサイト等)も掲載。翻訳をしてくださった村上リコ先生からも、「この本を携えて英国旅行に行けば、カントリー・ハウス巡りをよりいっそう楽しめるはず」とお墨付きを頂きました。A5判のハンディサイズですので、ぜひとも趣味の作品鑑賞や、英国旅行のお供にお役立てください。

この記事の中でご紹介した本
図説 イングランドのお屋敷~カントリー・ハウス~/マール社
図説 イングランドのお屋敷~カントリー・ハウス~
著 者:トレヴァー・ヨーク
翻 訳:村上 リコ
出版社:マール社
以下のオンライン書店でご購入できます
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