「父」を乗り越えていく「子ども」が生まれることを期待したい|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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編集室から
2017年5月4日

「父」を乗り越えていく「子ども」が生まれることを期待したい

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今回のインタビューにあたって、『ゲンロン0 観光客の哲学』を読んでいたわけなのだが、読みながら、こんなにスルスルと読み進めていいのかと戸惑うぐらいにとても読みやすい文章であることに驚いた。
もちろんそこで語られている思想が分りやすく書かれているとは言え、すべてを理解できているわけではないということは百も承知だが、ツイッターなどで読者が、分かりやすかったなどの感想は当然として、はては「泣けた」などのコメントが挙げられているのも、本書を一読してなるほどそういうことなのかと納得した。
哲学思想に親しみすぎてガチガチになったような読者よりも、今まで積極的に批評に触れてこなかった読者にこそ、まずその入口として読んでほしい本である。
そしていつか東浩紀という「父」を乗り越えていく「子ども」が生まれることを期待したい(当分先のことだろうが)。 (O)
2017年4月28日 新聞掲載(第3187号)
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