なんとなく母校には感じられない|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

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編集室から
2016年7月15日

なんとなく母校には感じられない

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校了間際の七月十一日、連続討議の第二回「『文系学部解体』VS『「文系学部廃止」の衝撃』」(吉見俊哉・室井尚)を聴講してきた。今回は、「人文学は役に立つか、それとも役に立たないか」が議論の中心となった。

内田さんの話の中で、本文では伝えられなかったことがある。大学にもよるが、卒業生を対象に、卒業後一定期間が経つと、「ホームカミングデイ」という招待状が届く。その集まりが最近、極端に悪くなったという。なぜか。たとえば自分の卒業した学部(学科)がなくなってしまっている。またキャンパスも昔の面影はまったくなく、近代的なビルに建て替えられてしまっている。そんな「母校」を訪れたとしても、懐かしいなんていう感情が沸くはずがないというのだ。確かにその通りだなと思いながら、そう言えば、東京教育大学であるとか東京都立大学であるとか、そうした大学の卒業生というのは、同窓会など、どこで集まり旧交を温めるのだろうか。個人的なことではあるが、自分が卒業した中学も、今は合併されて「原宿外苑中学」と名称が変わった。なんとなく母校には感じられないのであった。
2016年7月15日 新聞掲載(第3148号)
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