スティーブン・ローリー著 おやすみ、リリー|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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新刊
2017年5月9日

スティーブン・ローリー著 おやすみ、リリー

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ライターのテッドはロサンゼルスに住むライター。6年間付き合った恋人のジェフリーとは1年半前に別れた。いまは12歳になるメスのダックスフントのリリーと二人暮らし。

リリーとの出会いは、ブリーダーから犬を譲り受けるために車を飛ばして郊外へと向かったテッドの二十代最後の日。抱き上げた子犬は彼の耳もとで「このひとが! わたしの! かぞくに! なるのね!」と話し、そしてそうなった。

そんなある日、リリーの頭に突然醜い「タコ」がはりついていることに彼は気づく。脅してもすかしても、もちろん病院に行っても頑として離れない「タコ」のせいでリリーは徐々に弱々しくなっていき、テッドはやがて来る「その日」を意識せざるを得なくなっていった。

デビュー作にしてアメリカの大手出版社と百万ドル近い契約が交わされたとか、翻訳者が訳出作業の途中で涙がこぼれたなどの話題性もあるが、たんなる「泣ける小説」ではなく、皮肉やユーモアも存分に詰め込まれ、かつ切なさに満ちた半自伝的小説である。(越前敏弥訳、四六判・四〇五頁・一六〇〇円・ハーパーコリンズ・ジャパン)

この記事の中でご紹介した本
おやすみ、リリー/ハーパーコリンズ・ ジャパン
おやすみ、リリー
著 者:スティーブン・ローリー
出版社:ハーパーコリンズ・ ジャパン
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年5月5日 新聞掲載(第3188号)
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