西山 知則著 エドガー・アラン・ ポーとテロリズム 恐怖の文学の系譜|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
読書人よ、集まれ!

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは

  1. 読書人トップ
  2. コラム
  3. 新刊
  4. 西山 知則著 エドガー・アラン・ ポーとテロリズム 恐怖の文学の系譜・・・
新刊
2017年6月20日

西山 知則著 エドガー・アラン・ ポーとテロリズム 恐怖の文学の系譜

このエントリーをはてなブックマークに追加
「盗まれた文学」「サルたちのテロリズム」「ゆがんだ眼(レンズ)の男たち」「博物館の帝国」「戦慄の絆」「アメリカン・シアターとしてのフリークショー」。
列挙したのは各章のタイトルである。これだけでポーの愛読者ならばゾクゾクしてくるのではないだろうか。

本書は〈「9・11」以後のテロの時代に、ポーの「恐怖の文学」を読む!〉とオビに踊る惹句そのままに、ポーの様々な作品を読み解いていく研究書だが、その内容はポーの先行作品からポーがその原点であると思われるような作品や映画、文化や出来事など、文学のみにとどまらずサブカルチャーの側面からも論じられ、専門の研究者ではなく一般読者にも十分理解でき、かつ面白く読めるものとなっている。

さまざまな視点からポーの「恐怖の文学」に光を当てていく本書だが、その光を反射したポーの視線が「恐怖の時代」となりつつある現代の姿を照らし出しているようでもある。
(四六・二七二頁・一八〇〇円・彩流社)
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年6月16日 新聞掲載(第3194号)
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事の中でご紹介した本
学問・人文 > 評論・文学研究 > 作家研究と同じカテゴリの 記事