小倉ヒラク著『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』が木楽舎から刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

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出版メモ
2017年6月30日

小倉ヒラク著『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』が木楽舎から刊行

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小倉ヒラク著『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』が木楽舎から刊行された。四六判・384頁・本体1600円。

酒、味噌、醤油、麹、イースト、藍に乳酸菌、人間は発酵=微生物のちからを使いこなすことで文化を発展させてきた。自らを発酵菌たちのエヴァンジェリスト(伝道師)と称する発酵デザイナーの小倉ヒラク氏が定義する発酵文化人類学とは「発酵を通して、人類の暮らしにまつわる文化や技術の謎を紐解く学問」のこと。

本書は、文化人類学、美術、デザイン、発酵といった人生のパーツを「ブリコラージュ」した小倉氏による発酵文化人類学のフィールドノートである。
レヴィ=ストロースからゲノム編集の知識まで動員し、「ホモ・ファーメンタム(発酵するヒト)」といった造語を交えたアップテンポな語り口で、発酵の起源から、風土、社会、経済、芸術、未来までを語る本来の意味でユニークな発酵カルチャー本。日本と中国の比較において、微生物の個性の違いが民族の個性を作り出すという一節には思わず頷く。

気になる「発酵デザイナー」の由来は本書のまえがきに。著者による「この本の読み方ガイド」、参考文献を書影付きで紹介する「解説:ネタばらしコーナー」、わかりやすく楽しい図解にコラムと、盛り沢山な内容と工夫で読者を発酵の冒険に連れ出してくれる。
木楽舎TEL:03・3524・9572
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年6月30日 新聞掲載(第3196号)
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