円城塔+田辺青蛙著 読書で離婚を考えた。|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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2017年7月11日

円城塔+田辺青蛙著 読書で離婚を考えた。

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芥川賞の作家の夫とホラー作家の妻。これまでは夫婦一緒の仕事の依頼が来るたびに断っていたのだが(主に夫の方が)、どういうわけかお互いに相手に読ませたい本を勧めあって、読書感想文を書くことになった。とはいえ、二人の読書傾向はまるで違い、時には苦手なジャンルの本を読まなけれないけないことも。夫婦の相互理解のためにと始めたことが、やり取りが進めば進むほどなぜか二人の溝は広がりはじめ、ますます相手のことが分からなくなっていくはめに……。

相手への課題図書として推薦される本の分野は、純文学からエンタテインメント、はてはマンガから料理本までと節操が無いくらいに広く、どんな読者でも自分が知らなかった領域の本が紹介されているだろうことは間違いない。だからといって本書に通常のブックガイド的なものはあまり求めないほうがいいかもしれない(とは言いつつ読みたくなってくるのだが)。それよりも、まるで夫婦漫才のように、文句を言いながらも相互理解などありえないことを次第に受け入れていく過程を楽しむのがこの本の読み方なのである。(四六判・三二八頁・一五〇〇円・幻冬舎)

この記事の中でご紹介した本
読書で離婚を考えた。/幻冬舎
読書で離婚を考えた。
著 者:円城 塔、田辺 青蛙
出版社:幻冬舎
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年7月7日 新聞掲載(第3197号)
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