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0000年7月12日

ターザン山本(元『週刊プロレス』編集長・パピプペポ川柳創始師範)✕玉袋筋太郎(お笑い芸人・全日本スナック連盟会長) 対談
裏・遊びの哲学 競輪と熟女と相撲

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<対談本編のつづき>

ターザン山本氏
ターザン
 玉ちゃんはバクチで儲かる方?
玉袋
 うーん、実は負けていない。
ターザン
 そうなの!?
玉袋
 負けているけれど、勝っている。なぜならバクチを仕事にしちゃったから。ギャランティーで相殺。
ターザン
 巧妙だねえ。
玉袋
 巧妙って、犯罪みたいに言わないでよ(笑)。実際仕事にするまでにエラい苦労したんだから。そもそもなんで俺が競輪を始めたかというと、営業でいわき平競輪場のオールスター競輪に呼ばれた時に遊びがてら賭けたら当っちゃったからなんですよ。ビギナーズラックで40万。
ターザン
 初めてやって40万!?
玉袋
 うん。それで競輪が面白くなっちゃってさ。俺が競輪にハマっているってことを競輪関係者が耳にして、京王閣競輪場平日開催のFⅡ戦ナイターで10分~15分の2ステージを任されたんだけど、当時は遊びで面白がっていただけだから競輪について何にも知識がなくてね。やったはいいけど全く喋れないで赤っ恥かいたわけですよ。それでも一応は本職としてギャラはもらったんだけど、それって泥棒と同じじゃん。だから本腰入れて一から勉強を始めてさ。その甲斐あって今では番組持つまでに至ったわけですよ。
ターザン
 玉ちゃんは自分が競輪は向いていると思う?
玉袋
 俺は向いていると思う。
ターザン
 どのへんが?
玉袋
 競輪の人気や知名度は競馬よりずっと下じゃないですか。昔のパ・リーグ的な。俺はそこに哀愁を感じるんだよね。
ターザン
 競輪場ってどことなく寂しいもんね。地方なんてなおさらだよ。
玉袋
 そこにロマンがあるんですよ。あれだけ広大な設備の中に僅かな人口密度だからニュージーランドの家畜みてえな気持ちだよね。そんな気分が味わえるところが好きだな。もちろんレースを観ていても面白いし、選手たちが日々研鑽する姿を見ると感動しますよね。だから俺はもっと世間に競輪を広げたいと思っていますよ。もっともっと選手はお金をもらっていいと思うし。競輪普及活動の応援団になりてえなって心情ですかね。
ターザン
 ギャンブルの入り口としては若い人向きだと思うんだけどね、競輪は。
玉袋
 世間的にはバクチにおける終着の浜辺ってイメージなんだろうけどさ、俺はいきなり競輪から入っちゃってもいいと思うよ。だって俺、それまでずっとギャンブルには手を出していないんだから。
ターザン
 ギャンブルやってなかったの?
玉袋
 やってない、やってない。競輪に出会ったのが40代前半の頃でさ。なんでもっと早く出会わなかったのかっていう後悔と、40くらいで初めて知ってよかったっていう気持ち半々ですね。
ターザン
 僕みたいに20歳からギャンブルやっているバカもいますよ。
玉袋
 そりゃあいるでしょ。俺にとっての競輪は遅れてきた青春みたいな感覚。
ターザン
 でもさ、競輪場も競馬場もオヤジ連中ばっかりだよ。
玉袋
 そこも好きなんだよなあ、俺。
ターザン
 くたびれたオヤジたちが集まってさ、なけなしの生活費を賭けているわけでしょ(笑)。
玉袋筋太郎氏
玉袋
 年金とか生活保護を突っ込んじゃってね(笑)。そんな光景すら懐かしいんですよ。俺は区画整理とか開発されてキレイに整った街って好きじゃないんですよね。駅を降りてすぐ脇にあるションベン臭い飲み屋街とかさ、今はああいう場所が無くなっちゃっているじゃないですか。そういう風景に俺は郷愁を感じる人間だから、懐古の気持ち含めて競輪を楽しんでいるんだよね。あの空気の中に浸っていると自然と落ち着くんですよ。
ターザン
 ラスト一周でカンカンカンって鳴る音も好きでしょ。
玉袋
 打鐘(ジャン)も心踊るよね。地方競輪でさ函館競輪場ってあるでしょ。建物のすぐ向いが函館刑務所なのよ。受刑者は絶対ジャン聞いているはずだよ。そんで早く出てえなあって思っているよ、きっと。だからあそこは模範囚が多いんじゃないの? すぐ横には函館競馬場もあるしさ。笑っちゃうよね。
ターザン
 函館競輪場は海の近くだよね。その足で飲み屋街は行った?
玉袋
 五稜郭行ったよ。そこまでが旅のセットじゃないですか。地方競輪行って、夜その街のスナックに繰り出す。勝っていたらデリヘルを呼んじゃってさ。みんな直結してんだよね、欲望がさ。
ターザン
 地方のデリヘル嬢なんて年食ってるんじゃないですか(笑)。
玉袋
 もうねえ、それがいいんだよ。
ターザン
 挙句おばあちゃんが出てきたりとか(笑)。
玉袋
 全然。俺は熟女好きだから。ストライクゾーン。
ターザン
 玉ちゃん熟女好きなの? 
玉袋
 俺なんていっそ『やすらぎの郷』でいいくらいだもん、ガハハハハ。行き過ぎだよ、それは。でもさロリコンは法律でアウトじゃん。それに比べて熟女好きっつうのは年齢無制限だしね。
ターザン
 玉ちゃんってくたびれた人とか、廃れた街が好きなんだね。
玉袋
 くたびれているっていうか、発酵している感じ? 腐敗じゃなくて発酵が好きなの、俺。発酵食品も好きだし。
ターザン
 荒廃でもなく発酵なんだ。
玉袋
 女性は30越えてからじゃねえと発酵が始まってねえなって思うし、ヴィンテージ物のワインだと思えば50歳過ぎても充分美味しいわけですよ。
ターザン
 熟成が必要なんだ。
玉袋
 よく若い女だけ好きなやつっているじゃん。ああいうのはダメだな。ホントわかってねえと思う。それに俺、若い頃はバリバリの猪木派だったけど歳を取ってくるにつれて馬場さんの良さがわかってきたもん。
ターザン
 僕も同じ。最後に行き着いたのが馬場さん。
玉袋
 みんな馬場さんに帰っていくんだよね。そういう意味でも偉大な人だよ。

玉袋
 俺、小学生の頃から相撲も好きでよく観ていたけど、大人になって仕事するようになると相撲観るのがかったるくなっちゃったんだよね。でも40代迎える頃にはまた相撲中継観るのが楽しくなっちゃってさ。特に所作とか仕切りがいいんだよね。昔は端折っちゃえばいいじゃんと思っていたあの時間が今はまったり観られるから好きなんだよね。
ターザン
 日本人は相撲好きだよねえ。僕も好きですよ。この歳になると今まで以上に面白くなってきた。
玉袋
 五月場所の千秋楽にも行ったもん。優勝は白鵬で決まっていたけどさ。
ターザン
 今一番相撲に詳しいのは山口日昇ですよ。彼は今、Twitterで活字相撲やっているから。
玉袋
 活字相撲面白いじゃん。『月刊相撲』とかメジャーな媒体にはその感覚がねえんだよな。全部大本営発表だから面白くない。
ターザン
 それは相撲協会が強いからだよ。
玉袋
 俺は活字プロレスにどっぷりだったから、裏相撲なんて特に興味ありますけどね。
ターザン
 僕は今、嘉風がガチンコ相撲をやっているから一番好きなんですよ。
玉袋
 稀勢の里や高安もガチンコだよね。一時、モンゴル人力士だけで上手く星を回しているような時期があったじゃん(笑)。
ターザン
 この10年間、モンゴル相撲共和国が出来上がって覇権を握っていた。
玉袋
 そこに田子ノ浦部屋勢の稀勢の里や高安が出て来たのはありがたいことでさ。ちょっと前はハワイ軍団が席巻していたけどね。ハワイはみんないなくなっちゃった(笑)。
ターザン
 曙と武蔵丸だね。
玉袋
 あと小錦。今って特にいろんなタイプの力士がいるけど一番はガチンコ力士だな。そう考えるとハワイ勢がひしめいた時代に貴乃花が横綱だったってことは大きな意義があるよね。貴乃花なんてまさにガチンコ相撲の代名詞だからさ。
ターザン
 自分の弟子がサポーターしただけで怒るから。
玉袋
 おかげで引退したあとの理事選ではゴタゴタしっぱなしだったけど。貴乃花の最大の希望っていうのは、今の相撲をいわゆるスポーツ・ベッティング、相撲ベッティングショーにしたかった。実現したら全取組ガチになるから八百長なんてできなくなっちゃう、ってことだったんだよね。かたや盟友の貴闘力はバクチにどっぷりで協会解雇されちゃったけど。
ターザン
 僕は貴闘力と船橋競馬場でよく会いましたよ。
玉袋
 ガハハハハ、だってギャンブル依存症だもん。
ターザン
 大銀杏のままいるから目立つんだよ。そんな格好で居ちゃいけないでしょ(笑)。大井競馬場には豪龍もいたし。
玉袋
 競馬場で鬢付けの香りさせちゃってね(笑)。俺なんて京王閣でやたらデカイやつがいるなあって思ったらキラー・カーンだったってことがあったよ(笑)。
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著 者:ターザン山本
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