池井戸 潤著 アキラとあきら   徳間文庫|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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2017年8月1日

池井戸 潤著 アキラとあきら  
徳間文庫

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アキラとあきら(池井戸 潤)徳間書店
アキラとあきら
池井戸 潤
徳間書店
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生まれも育ちも全く異なる「アキラ」という名の同い年のふたり。かたや伊豆の零細工場の息子。かたや有数の海運会社経営者一族の跡継ぎ。ともに家業の宿命に翻弄され、それに抗いながらも、素直な気持ちを失わずに成長する。そしてふたりの人生が思わぬところで交差し、過酷な試練が降りかかる。

作中、仕事とは何か、ひとを救うこととは何か、という根源的な問いかけが繰り返し現れ、それを象徴する印象的なセリフやエピソードが読者の心の襞にじわりと沁みこんでいく。その言葉の意味を己に問い、逆境に果敢に立ち向かって運命を乗り越えていくのが、主人公のふたりなのだ。脇を彩る友人や家族、足を引っ張る敵役の存在も物語を盛り上げる。

激流の中にあってなお、くじけず戦うふたりの真摯な姿勢が読後に深い感動を呼び起こす。仕事とは、家族とは、人生とは、に思いを巡らせられる圧巻の青春小説。(既刊・一〇〇〇円・徳間書店)
この記事の中でご紹介した本
アキラとあきら/徳間書店
アキラとあきら
著 者:池井戸 潤
出版社:徳間書店
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2017年7月28日 新聞掲載(第3200号)
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