植松 三十里著 千両絵図さわぎ   中公文庫|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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2017年8月1日

植松 三十里著 千両絵図さわぎ  
中公文庫

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「親父、死んでる場合じゃねえぞ。親父が待ちに待ってた唐人さんが、ようやく、おいでになるんだぞッ」。物語は、日本橋の版元・荒唐堂の主人、利輔の叫びから幕を開けます。江戸時代における朝鮮通信使の来日は、オリンピックやサッカーW杯開催のような国を挙げての「おもてなし」イベントでした。その公式ガイドブック(公認絵図)を出版すべく、利輔は立ち上がります。ところが、各版元がこぞって幕府にかけ合い、袖の下も飛び交う熾烈な競争に。しかも利輔の弟たち、市乃丞と研三郎がどうにも使えない。武家に婿入りした次男は通信使の接待係を務めますが、上司と兄から無茶振りされて疲労困憊、三男は町をぶらついてぼうっとしているばかり。荒唐堂には絵師探し、資金不足、ライバル版元の嫌がらせなど難題が次々降りかかります。果たして無事に絵図は出版できるのでしょうか? 笑いあり涙ありの本作、ぜひ夏休みのお供にどうぞ。(既刊・七四〇円・中央公論新社)
この記事の中でご紹介した本
千両絵図さわぎ/中央公論新社
千両絵図さわぎ
著 者:植松 三十里
出版社:中央公論新社
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年7月28日 新聞掲載(第3200号)
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