【横尾 忠則】六専門医より与えられた養生訓。妻の献身的天の岩戸開き、毒素放出!|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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日常の向こう側ぼくの内側
2017年8月8日

六専門医より与えられた養生訓。妻の献身的天の岩戸開き、毒素放出!

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2017.7.24
 昨日の危機的状況は脱出? 担当医の梅澤先生不在でぼくの状況はどの程度把握できてるのかな?

午後、娘の美美が近くに来たと言って顔を出す。彼女が帰ったあと、山田洋次さんから難聴でテレビの音声が聴こえないのを案じて音声拡大器をプレゼントされる。驚いたことにほとんど常音と変りない。これで外国映画の吹き替え版が鑑賞されそう。

吸入は朝、昼、夕だが今日から就寝前にも一回追加される。

2017.7.25
 大半の病気の原因はストレスである。普段からストレスの影響を受けないように注意したいが、国家レベルのストレスの範疇で生活している現状でひとりひとりが如何にその影響から自由でおられるか、なんてほとんど不可能だ。全員が病気なんだからどーしようもない。ストレスから浮かんだアイデアでストレス作品を描く。まあ画家は描くことによってストレスを吐き出せるとしても、制作以外の場でストレスを発散したり、受けることだけは極力避けたいが、この地球、宇宙もストレスによって誕生したんだったら、ストレスを認めるしかない。

今回のぼくの喘息はやはり人工と自然の両環境に対して肉体が対応できなかったようだ。それと眠りと呼吸も問題だ。喘息は充分な睡眠を必要とする。『スタンフォード式 最高の睡眠』によると、昼間の生活が睡眠に影響を与えるという。それと呼吸。呼吸に関しては『自律神経を整える「長生き呼吸」』の著者がたまたま玉川病院循環器科の坂田隆夫先生。今回は6人の各専門医による綜合的な身体指導を受けていたので信頼はしていた。

入院中に不思議なことが起こった。尿酸値と血糖値、腎臓の数値がそれぞれ標準値を超え、4年前の足親指骨折の残留痛にホトホト困り果てていた。痛みが取れるまで30年かかるとまで言われていたのが、不思議に今回の入院で痛みが取れた。なんでこのような現象が起こったのかは、原因究明はすぐできないよーだが、改善した事実は認めざるを得ない。ぼくにとっては予期しないサプライズである。
玉川病院にて依田彰さん、加来由子さんと(撮影・徳永明美)

2017.7.26
 今日は中嶋名誉院長、佐藤副院長、呼吸器科の長先生、同じく梅澤先生、循環器科坂田先生、東洋医学木村先生らの今後の肉体改善による健康術、つまり養生訓を与えられる。現代は地球規模で起こりつつある磁場の逆転期らしい。それに伴う異常気象の変動、温暖化、地震、豪雨等の異変が地球規模で世界の政治、紛争、戦争と大きい危機の中にあり、同じようなことが個人の肉体レベルでも起こっているという。ぼくの血糖値、尿酸値、骨折等の突然完治(?)も磁場の影響で、その反作用で持病の喘息が出たとも考えられる。

2017.7.27
 昨夜は珍しく少し眠れた。午後、事務所のスタッフ総動員で退院を手伝ってくれる。妻の風邪も長引いているが喘息ではないので心配することはないだろう。おでんはくっついて離れない。夜になるとまたおでんもびっくりするほどの喘息の発作に見舞われる。それでも我が家は落ちつく。

夜、山田洋次さんと話す。海岸のある場所に二、三日行きませんかと誘われる。森のフィトンチッド、海のオゾンは喘息に効果ありと認識はしていたが。
アトリエにて南雄介さん、藤井亜紀さんと(撮影・相島大地)

2017.7.28
 昨夜発作激し、愛知県美術館長の南雄介さん、東京都現代美術館学芸員の藤井亜紀さん来訪。毎年ぼくの誕生日には二人からデヴィッド・ボウイのTシャツがプレゼントされる。入院中の体力は落ちていたが、二人と美術の刺激的な会話を交しているうちに少しずつエネルギーが活性化してきた。それにしても6時間近く話していた。この勢いで一気に治してしまいたいところだが、まあ、あせらない、あせらない。

2017.7.29
 日本の男女の平均寿命が世界1位とは驚きだ。女性87・14歳に対して、男性80・98歳。この数字はこのままぼくに当てはまる。81歳になったばかりだから、ピタリ平均寿命である。

脳化に対して身体を入れることで80代の身体は存在しなくなる。つまり80代の身体で生きないようになるべきだ。

2017.7.30
 イヤー、参った参った。入院中の運動不足で便秘になってしまった。これって生き地獄だ。まあ妻の献身的な努力(?)で、天の岩戸開きが起こり、全身全霊の毒素が放出! 見事身心脱落しました。

昼、ピカビアでシャンプー。

2017年8月4日 新聞掲載(第3201号)
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