《中世から近世へ》シリーズ刊行スタート 『徳川家康』『羽柴家崩壊』平凡社より刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
読書人よ、集まれ!

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは

  1. 読書人トップ
  2. コラム
  3. 出版メモ
  4. 《中世から近世へ》シリーズ刊行スタート 『徳川家康』『羽柴家崩壊』平凡社より刊行・・・
出版メモ
2017年8月15日

《中世から近世へ》シリーズ刊行スタート 『徳川家康』『羽柴家崩壊』平凡社より刊行

このエントリーをはてなブックマークに追加
歴史がわかる、歴史の見方が変わる、平凡社の新シリーズ《中世から近世へ》がスタートした。第一弾は、柴裕之著『徳川家康 境界の領主から天下人へ』(四六判・290頁・本体1700円)、黒田基樹著『羽柴家崩壊茶々と片桐且元の懊悩』(四六判・284頁・本体1700円)の2冊。

『徳川家康』は、境界の領主に過ぎなかった徳川家康が天下人へと駆け上った足跡を新出の史料と最新の解釈で描く。著者の柴氏は、「はじめに」で、「彼は本当に、もとから「勝者」としての実力を持ちながら、時機到来まで堪え忍び、天下人となったのであろうか。」と疑問を呈する。江戸時代の徳川将軍家の統治を正当化する歴史観のもと、描かれてきた家康像から、「松平・徳川中心観」ともいうべき歴史観を排し、最新の成果を可能な限り取り込んで家康の実像に迫る。

『羽柴家崩壊』は、羽柴政権から江戸幕府へ政権移行する過程の時期(慶長五年(1600年)の関ヶ原合戦後から同一九年の大阪の陣勃発まで)における羽柴家の実態を捉える上で、浅井茶々、羽柴秀頼、片桐且元という、この時期の羽柴家を取り仕切りながら、羽柴家滅亡をもたらした三人の決裂とその動向に着目する。片桐且元宛の茶々の書状群と関係者の記録から、関ヶ原後の羽柴家の立場、新たな「天下人」家康との関係、大坂の陣に至る羽柴家内部の抗争について、ドキュメンタリーのような臨場感で描き出す。

次回刊行は、丸島和洋著『武田勝頼(仮)』、平井上総著『兵農分離とはなにか(仮)』の2冊、その後、『伊達政宗』『松永久秀』『信長の武威、秀吉の武威』『豊国大明神の誕生』などが予定されている。
平凡社TEL:03・3230・6573

この記事の中でご紹介した本
羽柴家崩壊 茶々と片桐且元の懊悩/平凡社
羽柴家崩壊 茶々と片桐且元の懊悩
著 者:黒田 基樹
出版社:平凡社
以下のオンライン書店でご購入できます
徳川家康 境界の領主から天下人へ/平凡社
徳川家康 境界の領主から天下人へ
著 者:柴 裕之
出版社:平凡社
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年8月11日 新聞掲載(第3202号)
このエントリーをはてなブックマークに追加
出版メモのその他の記事
出版メモをもっと見る >
歴史・地理 > 日本史 > 中世史関連記事
中世史の関連記事をもっと見る >