本の国へようこそ 第86回 妖怪|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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本の国へようこそ
2017年8月15日

本の国へようこそ 第86回 妖怪

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怪談は、夏の風物詩とされていますが…なぜでしょうか。暑さを紛らすのに、ゾゾッと背筋を凍らせるため? 実は、盆の季節の鎮魂の意味を込めた「盆芝居」「盆狂言」などが、そのルーツのようです。今回は、怖いけれど会ってみたいような気もする、妖怪たちの本を紹介します。
水木しげるの妖怪なぞなぞめぐり 家の中の巻


左頁になぞなぞ、右頁がしかけ折になっていて、パタンと開けば妖怪が現われる!〈けむりにのってゆらゆらあらわれる。わるさはしないが、じっとみているとかおやけものにみえたりする〉って何だ?怖いけどユーモラスな10の妖怪。〈山里の巻〉もあります。

水木しげる作24頁・1200円
こぐま社
めっきらもっきら どおんどん


遊ぶ友達が誰もいない。しゃくだからかんたは大声でめちゃくちゃの歌を歌った。〈ちんぷくまんぷく/あっぺらこのきんぴらこ/めっきらもっきらどおんどん〉。かんたは穴に吸い込まれ、歌を気にいったヘンテコなばけものたちと遊ぶことに。夏の不思議な一日。

長谷川摂子作ふりやなな画32頁・900円
福音館書店
猫魔ヶ岳の妖怪 福島の伝説


猟師と山の妖怪が対決する表題作。かわいがっている猫と妖怪との関係は…。他、雷神になった若者の話「天にのぼった若者」、杉の木と恋をした娘の話「大杉とむすめ」、金色の田んぼの理由「おいなりさまの田んぼ」。自然と共存してきた福島の土地の伝説四話。

八百坂洋子再話斎藤隆夫絵56頁・2000円
福音館書店
大天狗先生のマル秘妖怪学入門


三びきの小天狗たちを前に、大天狗先生の妖怪学の授業の始まり。口絵では妖怪が描かれた絵巻も紹介。奈良時代の最古の歴史書、古事記や日本書紀に遡り、今昔物語集や江戸の妖怪ブームなど易しく歴史を繙きます。小天狗たちと一緒に、妖怪博士になる第一歩!

富安陽子著144頁・1600円
少年写真新聞社


銀座教文館
子どもの本のみせ ナルニア国
℡03―3563―0730
◎選書=ナルニア国・菅原幸子さん
2017年8月11日 新聞掲載(第3202号)
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