『読売新聞 朝刊一面コラム 編集手帳 第三十二集』 中央公論新社より刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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出版メモ
2017年8月29日

『読売新聞 朝刊一面コラム 編集手帳 第三十二集』 中央公論新社より刊行

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竹内政明著『読売新聞朝刊一面コラム 編集手帳 第三十二集』が中央公論新社より刊行。新書判・240頁・本体760円。

読売新聞朝刊一面のコラム「編集手帳」の2017年上半期分をまとめた本書。この半年に何が起こったか。米国・トランプ政権は低支持率で前途多難。国内では築地市場の豊洲移転問題。スポーツ界では稀勢の里によって日本人横綱不在に終止符が打たれ、女子フィギュアの浅田真央は現役引退。一方、変わらないのは北朝鮮。拉致問題には進展がなく、逆にミサイル実験は立て続けに行われ、暴走はとどまるところを知らない。

序文(コラムニストの眼精疲労について「まえがき」の代わりに)で著者の竹内氏は、<新聞のコラムは文学作品ではないが、時間を文字で刻む、という意味では似ている>とする。そして<この半年ほど、判断に迷った時期はない>と。あとになってこの半年を顧みたとき、人は何を思うのか。2017年6月28日付「編集手帳」には、小川洋子さんの『博士の愛した数式』より<江夏は完全数を背負った選手だった>という言葉を引き、中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段の29連勝に言及する。著者は本書の序文の最後をこのような言葉で締め括った。<2017年(平成29年)天才少年に沸く梅雨の日に>。激動の2017年上半期を辿る一冊。
中央公論新社TEL:03・5299・1730(販売)
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年8月25日 新聞掲載(第3204号)
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