再び当時の漫画について考える|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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編集室から
2017年9月21日

再び当時の漫画について考える

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小学校高学年の頃、祖父の家でほこりを被った数冊の漫画雑誌を見つけた。それが「COM」だった。時は「少年ジャンプ」全盛期の一九八〇年代末、『ドラゴンボール』を夢中で読んでいた。そして同じ時期『ブラックジャック』の愛蔵版が刊行され、これも読んでいた。
古ぼけた「COM」は「ジャンプ」のような厚さもなく、手塚治虫の名前があるだけでたまたま手にとった。頁を繰ってみるものの、なんとなく全体的に暗い雰囲気が漂っていた(今読むとそうでもない)。でもその後も何となく心に残り、ずっと保存し続けていた。それが今回役に立ったのだ。当時の“漫画”を読むのと“漫画雑誌”を読むのでは時代の雰囲気の伝わり方が全く違う。
笹沢左保、富岡多惠子らが漫画についてのエッセイを寄せていたり、読者投稿や広告も漫画と同じくらい面白い。一九六八年前後の「COM」に一九六八年創刊の「ジャンプ」に夢中になっていた自分が一九八八年頃に出合う。そこから三〇年、一九六八年からは五〇年を経る今、再び当時の漫画について考える。一九六八年は自分に関係ないと思っていたけれど、急に身近に感じられるのだった。 (M)
2017年9月22日 新聞掲載(第3207号)
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