『人は、人を浴びて人になる』ライフサイエンス出版より刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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出版メモ
2017年9月19日

『人は、人を浴びて人になる』ライフサイエンス出版より刊行

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夏苅郁子著『人は、人を浴びて人になる心の病にかかった精神科医の人生をつないでくれた12の出会い』がライフサイエンス出版から刊行された。四六判・208頁・本体1500円。

心を病み真っ暗な淵でもがく人は、どうやってそこから抜け出していくのだろうか?

本書の著者である児童精神科医・医学博士の夏苅郁子氏の母も心を病んでいた人で、自身も成長するにつれて同じように病んでいく。医学部に進学して医師を目指しながらも2度の自殺未遂を犯す。そうした著者があとがきで語る<私は、この本を「不幸へと続く一本道」で立ち止まっている人に読んでほしい>という言葉はいちだんと重みを増す。その著者を真っ暗な淵から救い出してくれたのは12の出会いであった。その中には犬も含まれ、自分を苦しめた母も含まれている。そして、心の病を治していくのは薬ではない、周りにいるごく普通の人であるという結論に至る。この本を読んだ、病んでいる人は、きっとこの著者に話を聞いてほしいと願うだろう。しかし、医師が会える人には限りがある。医学の限界と活字の可能性、そして人が備えている力について考えさせられる一冊。

ライフサイエンス出版TEL:03・3664・7900
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年9月22日 新聞掲載(第3207号)
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この記事の中でご紹介した本
人は、人を浴びて人になる ー心の病にかかった精神科医の人生をつないでくれた12の出会い/ライフ・サイエンス出版
人は、人を浴びて人になる ー心の病にかかった精神科医の人生をつないでくれた12の出会い
著 者:夏苅 郁子
出版社:ライフ・サイエンス出版
以下のオンライン書店でご購入できます
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