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漢字点心
2017年11月7日

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「文」という漢字の部首は何か? というクエスチョンはちょっとした引っかけで、実は「文」そのものが部首。所属文字が少ないマイナーな部首である。

「文」を部首とする漢字には、たとえば「斑点」の「斑」がある。これは、「まだら」と訓読みするように、ある地色の中に別の色が散らばっている、一種の模様を表す。漢和辞典の部首「文」のところには、ほかにも「斐(ひ)」や「斒(はん)」「斕(らん)」といった漢字が収められているが、どれも、ある地の上に模様が描かれていることを表す漢字である。

つまり、「文」とは、ある素地の上に何からの彩りを加えることを表す漢字なのだ。とすれば、「文化」とは、人類がそれまで築いてきたものの上に、さらなる彩りを加えようとする営みだ、と言えるのかもしれない。

先人たちが遺してくれたものの上に、我々はどんな彩りを加えることができるのか。「文化の日」に、そんなことを考えてみたい気がする。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)

2017年11月3日 新聞掲載(第3213号)
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