【横尾 忠則】昨日の続きの絵を描くが、今日は今日のスタイルで。|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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日常の向こう側ぼくの内側
2017年11月7日

昨日の続きの絵を描くが、今日は今日のスタイルで。

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2017.10.23
 朝、庭に出ると樹木の枝がバサバサ散乱している。昨夜の台風の爪跡らしいが全く気付かなかった。上空の雲が流されて青ベタ一色の広い空。

花柳壽應さんより便りがあって植田紳爾さん、轟悠さんと何か新しい舞台をやりませんかの提案あり。轟さんは別としてわれわれ3人は80代。世阿弥的に老いの花を咲かせますか。女時が終っていよいよ男時到来でしょうか。

DeNA敵地で3連勝、シーズン3位から王手へ!

2017.10.24
 若嶋津の自転車転倒事故以来、自転車を止めて歩行に切り換え。後から来る小学生が涼しい顔でスイスイ追い越していく。俺もこんな坊主の時代があったんだよなあ。

悠々亭うどん(中村)さんが遠視用の赤いフレームの眼鏡を買って来てくれる。この間新調した眼鏡はウン万円、見え方は寸分違わず、こっちはたったの1230円也。高きゃいいってもんじゃないよなあ。

あらまあ、DeNAいきなり日本シリーズへ。

2017.10.25
 深夜に覚醒、そのまま眠れず、朝方小一時間ばかりウトつく。その時見た夢はおでんが布団の上でまたまたゲロンパ。

三宅一生さんと別れ際に「明日11時45分に倉俣(史朗)さんの展覧会場で会いましょう」と別れる夢。

今日もジトジト雨。不眠の中をクタクタ歩く。

坂本龍一さんが推薦していた本『究極の疲れないカラダ』の内容をメールで聞く。「毎日やっている」という返事あり。せいぜい10分程度でOKらしい。じゃ、買ってこよう。

夜、朝日新聞の書評委員会へ。お目当ての本ゲット。

遠藤賢司の「東京ワッショイ」(1978年)
LPジャケット(デザイン・筆者)
2017.10.26
 昨日不眠状態だったので久し振りにレンドルミン一錠。熟睡。

遠藤賢司さん(70)死去。「東京ワッショイ」のアルバムをデザインしたっけ。渋谷にピラミッド形のカレー店をオープン。ピラミッドパワーが流行った頃。知人というか、一期一会の内外のミュージシャンが何人も何人も逝っちゃいました。

鷲田清一さんから先週の朝日新聞の『都市と野性の思考』の書評の感想ハガキ頂く。「こんな本だったらすぐに本屋に買いに行こうかと思うところでした。私も読んでみようかと」。だってあの書評は夢で見た書評なんだから。しばらく鷲田さんの夢を見てないから、せめて新聞紙上で。

今日は朝から腰と腹廻りが激痛。昨夜、書評委員会では平気だったのに、一体何が昨夜の内に。自己診断によりますとねえ、若嶋津関の日まで遡ります。あの事故を教訓に自転車から歩行に転換、つまり歩き過ぎた結果、急に腰の筋肉と腹筋が活性化始めたせいであります。と飛んで行った玉川病院の整形外科の佐藤先生にこう説明をしたところ、「その通りです」と正解。「じゃ歩いて治すしかないですよね」に対して「その通りです」。

夜、気休めに成城整体院へ。萩原さんのマッサージと岡さんの波動治療のコラボを受けるが、変化なし。

2017.10.27
 病院の湿布のせいか、マッサージと波動のせいか、朝まで熟睡のせいか、何の効用かは定かではないが、やゝ腰の痛み軽減。

小林聡美さんが朝日新聞に『言葉を離れる』の本のことを話してくれていた。ついこの前も「サンデー毎日」でも『本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた』の書評を書いていただいた。

第3作目「家族はつらいよ」のポスターは絵でいくことにして、描き始めた。どんなものになりますか、やってみないとわかりません。

2017.10.28
 西脇の実家から韓国人の住む一角へ向かう道を二人の中年の男女。二人の後をソーッと追うと、着いた先は巨大な洞窟。先っきとはガラリと変った舞台衣装を着た二人が洞窟の底から僕に何か語りかけているが、よく聴こえない。まさか夢の中でも難聴というわけか。

昨日の続きの絵を描くが昨日とガラリと様式が変った。今日のスタイルで行こう。

夜、著者から送られてきた安田登著『能 650年続いた仕掛けとは』を読み始める。

2017.10.29
 雨の中を歩く。道路は水びたしというより川の流れだ。降る雨はもはや雨の域を超えて滝だ。水は乾燥した脳や皮膚に潤いを与える。雨の中を歩いて腰の痛みも自然治癒。脱水症状だったんじゃない? 脳も脱水症状になると乾燥してカラカラで空虚が空廻りしている音が難聴だというのによく聴こえる。

この雨の中、軽井沢から足治療師中田先生来訪。

2017年11月3日 新聞掲載(第3213号)
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