本の国へようこそ 第89回 美術|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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本の国へようこそ
2017年11月14日

本の国へようこそ 第89回 美術

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空が高く、日に日に葉が赤に黄に染まっていくこの季節は、心の速度がアートや美術館にいつもより近づくように思います。時を越えて現代の私たちを魅了する名画や名作、その作者たちの謎や秘密に、フィクションが絡み合って心に息づく、そんな四作品をご紹介します。
ジョットという名の少年 羊がかなえてくれた夢

七〇〇年程前に活躍したイタリアの画家ジョットは、羊飼いだった少年時代、羊の番をしながら羊の絵を描いているところを、画家チマブーエに見いだされたと伝えられる。
ルネサンスの出発点に立つとされる画家の誕生が、素朴で深い色彩の絵物語になりました。

パオロ・グアルニエーリ文/ビンバ・ランドマン絵
28頁・1800円
西村書店

ベラスケスの十字の謎

父に疎まれ、見知らぬ男に連れられて、フェリーペ四世の宮廷に来たニコラス。宮廷には彼と「同じような者」が集められていた。
あるイザコザから宮廷画家ベラスケスと交流し、「侍女たち」に描かれることに。
名画が秘めた謎を追う胸躍るファンタジー。

エリアセル・カンシーノ作/宇野和美訳
206頁・1400円
徳間書店

ミスターオレンジ

一九四三年NY、八百屋の少年ライナスは、オレンジを注文した画家と親しくなる。白い壁に原色が踊るアトリエ、「赤、青、黄の三色は、未来の色」。
ナチスから逃れ「人が自由でいられる未来」のために描き続けたピート・モンドリアン。
想像力の大切さを描く物語。

トゥルース・マティ作/野坂悦子訳/平澤朋子絵    
256頁・1500円
朔北社

クローディアの秘密

家出先はなんとメトロポリタン美術館!警備員をやりすごし、美術館で暮らす姉弟。ミケランジェロ作という「天使の小像」に魅了され、謎を解こうと試み始める。
家出前の自分と「ちがって帰りたい」。思わぬ心の交流と秘密の共有。冒険は、身近なところにある。

E.L.カニグズバーグ作/松永ふみ子訳
242頁・680円
岩波書店


銀座教文館
子どもの本のみせ ナルニア国
℡03―3563―0730
◎選書=ナルニア国・菅原幸子さん

この記事の中でご紹介した本
ミスターオレンジ/朔北社
ミスターオレンジ
著 者:トゥルース・マティ
出版社:朔北社
以下のオンライン書店でご購入できます
ジョットという名の少年 羊がかなえてくれた夢/西村書店
ジョットという名の少年 羊がかなえてくれた夢
著 者:パオロ・グアルニエーリ
出版社:西村書店
以下のオンライン書店でご購入できます
ベラスケスの十字の謎 /徳間書店
ベラスケスの十字の謎
著 者:エリアセル・カンシーノ
出版社:徳間書店
以下のオンライン書店でご購入できます
クローディアの秘密/岩波書店
クローディアの秘密
著 者:E.L.カニグズバーグ
出版社:岩波書店
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年11月10日 新聞掲載(第3214号)
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