田原総一朗の取材ノート「女性天皇制、そして女系天皇論」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

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田原総一朗の取材ノート
2016年9月2日

女性天皇制、そして女系天皇論

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八月八日、天皇がビデオ・メッセージで「お気持ち」を表明されたことを受けて、八月二六日の「朝まで生テレビ」で、「生前退位」をどう受け止めるべきか、さらに天皇について、女性天皇、そして女系天皇についての論議を行なった。

保守・右派の学者や政治家の中には、天皇は終身制で、「生前退位」は認められないとする意見も少なくないようである。     ◆読書人+作品社◆

明治以前には、「生前退位」が少なからず行なわれていた。だが、「生前退位」を認めると、時の権力者が自分にとって都合の悪い天皇を退位させるということが起き、また退位した天皇が上皇としてほしいままにふるまうということが生じる。げんにそういう事態が生じていた。だから明治に伊藤博文が中心になって、終身制を決めたのだという。 

だが、「朝まで生テレビ」の出演者で終身制を主張する人物はいなかった。K10ドゥルーズ+ガタリ
意見は、天皇が「お気持ち」を表明した、今回に限って特別立法で「生前退位」を認める、とするか、皇室典範を改正して、具体的な条件を明記したうえで「生前退位」を認めるか、という二つに分かれて激論となった。〈アンチ・オイディプス〉

天皇の「お気持ち」は、あきらかに皇室典範の改正だが、それをやるには大変時間がかかるので、ともかく特別立法で処理して、その後に皇室典範を改正するという二段がまえではどうか、というのである。この激論も決着はつかなかったが、それ以上に議論となったのが、女性天皇制、そして女系天皇論であった。入門講義

明治以前には八人の女性天皇が登場している。それを復活するのは問題ないのではないか、と思えるのだが、女性天皇は、女系天皇の入口になるので危険だというのである。      【講義内容】

そして、神武天皇以来、日本の天皇は、全て男系であって、女系天皇は、二〇〇〇年続いた日本の伝統を破壊するものであった。断じて認められないというのだ。 八〇年代の日本においてポスト構造主義ブームのきっかけになったドゥルーズ+ガタリの『アンチ・オイディプス』を連続で全六回で読んでいく。

だが、摂政、関白をはじめ征夷大将軍、大名、そして武士と、全て男性であり女性は排除されてきた。男女同権になったのは戦後のことで、女性排除の伝統など変えてよいのではないか、と考えるのだが、どうだろうか。
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2016年9月2日 新聞掲載(第3155号)
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