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2017年12月19日

『つながれ つながれ いのち』 青娥書房より刊行

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鈴木共子著『つながれ つながれ いのち』が青娥書房から刊行された。A5判144頁・本体1400円。

本書は交通事故を厳罰化する「危険運転致死傷罪」法成立のために奮闘し(2001年12月「危険運転致死傷罪」が成立)、現在は特別非営利活動法人「いのちのミュージアム」代表理事を務める著者が、無惨な事故により愛息を失った時から現在に至るまでの心境をありのままに綴った詩群に著者によるイラストとコメントを付した内容である。

あまりにも理不尽な現実を突きつけられた直後の詩からは絶望、悲しみ、やり場のない怒りが、剥き出しの牙のような言葉に代わって綴られる。しかし、時間の経過とともに詩やアートで表現することが自身の癒やしにもなると気がついた著者の作品からは、棘が抜けていくと同時に、生命に感謝するメッセージとなり、著者が綴る言葉から光彩が放たれるようになる。決して消えない心の傷を抱えながらも、前を向くことができる眼差しを手に入れていく、その心の移り変わりが、克明に記される。

「「頑張って!」ではなくて 「頑張ろうよ!」と 言ってくれたら 信頼関係が築けるというものだ」。目の前の現実を直視し、精いっぱい前を向いて歩いていこうとする著者の力強い言葉が読者に投げかけられる。
青娥書房TEL:03・3264・2023 
この記事の中でご紹介した本
つながれ つながれ いのち/青娥書房
つながれ つながれ いのち
著 者:鈴木 共子
出版社:青娥書房
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年12月15日 新聞掲載(第3219号)
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