サイコパス / 中野 信子(文藝春秋)「あの人」の裏の顔|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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2018年1月8日

「あの人」の裏の顔

サイコパス
著 者:中野 信子
出版社:文藝春秋
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サイコパス(中野 信子)文藝春秋
サイコパス
中野 信子
文藝春秋
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座間で起きた九人連続殺人事件。動機について、犯人の供述が報道されましたが、どうにも納得できません。お金が目的だったといいますが、わずか数千円、数万円のためにこれほど多くの人を殺す必要があったのか? 常軌を逸した連続殺人の場合、なぜ、そんなことをしでかしたのか、結局はよくわからないことが多い。そうしたシリアルキラーの心理を解明するために作られたのが、サイコパスという概念です。座間の事件の犯人がサイコパスであると断言することはできませんが、我々の周りに潜む脅威について理解することは重要です。

筆者は、サイコパスの最大の特徴は、他人の痛み、悲しみ、苦しみなどに“共感”できないことだと言います。さらに、その特徴によって、社会的に成功をおさめてしまう“勝ち組サイコパス”と呼ばれる人たちも存在すると指摘します。他人を踏み台にして、大もうけする人たち。平気でウソをつき、罪悪感ゼロの人たち……たしかに周りにそういう人はたくさんいます。勝ち組サイコパスが多い職業として、経営者、弁護士、マスコミ、外科医などがあげられていますが、妙に納得してしまいます。日本では人口の一%はいるというサイコパスへの対処法は、私たちにとって必須の情報です。

筆者の中野信子さんはテレビでも人気の脳科学者。最先端の研究成果から、「あの人」の裏の顔を暴きます。 (文春新書編集部)
この記事の中でご紹介した本
サイコパス/文藝春秋
サイコパス
著 者:中野 信子
出版社:文藝春秋
以下のオンライン書店でご購入できます
2018年1月5日 新聞掲載(第3221号)
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