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2018年2月9日

緊急開催! 公開シンポジウム 立て看・吉田寮問題から 京大の学内管理強化を考える

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日時=2月13日(火)18時半~21時

会場=京都大学文学部新館第3講義室

登壇=吉田寮当事者、タテカン当事者、鵜飼哲・一橋大学教員、駒込武・京都大学教員

主催=「立て看・吉田寮問題から京大の学内管理強化を考える」シンポジウム準備会(kyoto.u.kanrikyoka@gmail.com)

賛同=京都大学新聞、京都大学理学部自治会評議会、京都大学農学部自治会常任委員会、西部講堂連絡協議会

■緊急アピール

2017年12月19日、京都大学は「京都大学立看板規程」を公表。これは、これまでキャンパス外構・構内に自由に設置されてきた立て看板の設置場所を、2018年5月以降、構内の指定箇所に限定する新規則で、同じ日に決定された「吉田寮生の安全確保についての指針」では、2018年1月以降の新規入寮を認めず、吉田寮生に対して2018年9月末日までの退寮が要求されている。どちらも一番の当事者である京都大学学生や多くの学生団体との意見交換や交渉をまったく無視して一方的に決められた決定である。

「京都大学立看板規程」は、景観保全と安全上の観点から京都市の行政指導を受けたことが制定の引き金となった。しかし、その行政指導がどの条例のどのような適用に基づくのか、それに対して京都大学がどんな解決策を図るのか、これまで立て看板を作り、掲げてきた学生諸団体や、直接に関係する近隣住民とともに具体的に検討された形跡はない。

「吉田寮生の安全確保についての指針」は、川添信介・現学生担当副学長就任以来、大学当局がそれまで吉田寮自治会と取り交わしてきた一連の約束である「確約書」を実質的に無視・棚上げし、従来の正規の交渉形式である団体交渉(寮自治会および関連当事者すべてが参加できる)を拒否してきた末に下されたもの(川添副学長は「一度も」団体交渉を行っていません)。これは、これまで多くの人々が生活してきた自治寮としての吉田寮の存続を脅かし、京大で学問研究を続けようとする寮生の経済的条件に打撃を与えようとする暴挙である。

京大当局による学内管理強化には、2017年7月の4学生に対する放学処分と、それに先立つ構内での職員による処分学生の監視・尾行、あるいはそれに前後する特定学生・学外者の構内立ち入り禁止処分なども含まれる。私たちは処分を受けた人々と立場をともにするわけではない。しかし、京大当局が人権侵害の疑いさえある強権を使い、学内一般の一層の管理強化を実現している現状を見逃すわけにはいかない。

京大当局による学内管理強化には、進行中の課外活動支援費の削減やボックス棟24時間使用の取り上げもあるが、こうした管理強化は、大きく言えば、大学改革以来の執行部への権限集中の延長線上に現れている。京大当局は、産官学連携強化の掛け声の下に、「ステークホルダー(利害関係者)」としての産業界や国家の意向を反映しようとする一方で、実際に京大で学び・研究する学生や教員、あるいは大学とともに生活を続けてきた近隣住民の意向を無視し続けている。この体制のもとで、学生は、高額の学費を払って教育サービスを受ける「お客」として、教員は学生への教育をしながら、「イノベーション(高付加価値の新商品開発)」に貢献する人員とみなされる。山極壽一京大総長は2018年の新年の抱負で「対話を根幹とした自由の学風」を謳っているが、それは現在の京大からはかけ離れた姿ではないだろうか。もちろん、私たちは京大を特権的で例外的な場所と考えて、「京大だから、京大生なんだから何をやっても許されるよね」などと自己満足に浸りたいわけではない。むしろ京大を政治信条や経済的条件に関わらず、大学の外の人々に向かって広く開かれた場所とし、京大における学びや研究を、本当に新たな認識と言説の発信に結びつけたいのである。そのために、京大内外の学生・教員・市民に対して、近隣住民や関係者とともに当局の学内管理強化に抗議し、京大当局が学内外の当事者の声に真摯に耳を傾けることを求める。

■賛同署名募集
「緊急アピール」への賛同署名を募集中。署名は、3月13日を1次締切とし、その後も継続する予定。集まった署名は、「緊急アピール」とともに京都大学総長に提出される。
https://sites.google.com/view/tatekan-yoshidaryo/home
2018年2月9日 新聞掲載(第3226号)
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