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2018年3月23日

自分の親に対する感謝や情愛がなければ他人にも優しくできない

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毎朝の通勤時に目にするものがある。五十九歳の笹川良一が八十二歳の母親を背おい金毘羅参りのための石段を登っている姿をモチーフにした銅像である。毎日のことなので見慣れてしまったけれど改めて傍に寄ってみた。「母背おい宮のきざはし かぞえても かぞえつくせぬ 母の恩愛」と台座に書かれている。この姿を銅像にまでしてしまうことには驚くけれど、母への愛情を包み隠さずさらけ出せることは立派な気がしてくる。確かに自分の親に対する感謝や情愛がなければ他人にも優しくできないのではないか。笹川陽平氏のハンセン病制圧に対する思いのルーツにはこの愛があるのかもしれない。現在、日本国内には13か所の国立ハンセン病療養所がある。その中で岡山の長島愛生園、同じく邑久光明園、香川県高松市にある大島青松園の三園が、ハンセン病者への人権侵害、隔離の歴史を後世に語り継ぐために、ハンセン病療養所を世界文化遺産にすべく動き出しているそうだ。 (M)
2018年3月23日 新聞掲載(第3232号)
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