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2018年4月6日

第18回 現代俳句大賞 顕彰

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三月二十四日、東京・東天紅上野店で、第十八回現代俳句大賞の顕彰が行われた。受賞は国文学者の復本一郎氏。本賞は、現代俳句の視野と展望のもとに広く俳壇を見渡し、現代俳句の発展に寄与され、優れた功績を残した者を顕彰する。

はじめに選考委員長である宮坂静生現代俳句協会会長が、選考経過を報告した。復本氏の受賞理由は、多年にわたり俳諧俳句の俳論史の研究者として、資料に当たった実証の上に、全体を見渡す巨視的な視点を失わず、独自な研究を通して多くの著作を表したこと。特に、芭蕉、去来、鬼貫の俳論の俳諧史における位置づけを明らかにし、さらに井月や子規など、近世から近代にかけての俳人研究を進めることで、俳諧俳句を貫く伝統精神とはなにか、新見に富んだ研究成果を挙げたこと。さらには実作にも手を広げ、「鬼」という俳句集団を代表、また神奈川大学全国高校生俳句大賞の選考委員を務めるなど、若い世代への目配り、発信も、極めて意欲的に行ったことなど。

顕彰の後、復本氏は受賞挨拶に立ち、「国文学者は絶滅危惧種、国文学は隅の方で地味なことをやっているそんな学問でありますが、その学問にご注目いただきました、選考委員の先生方に心より御礼申し上げます」と話し、横山白虹、金子兜太、宇多喜代子、宮坂静生の現代俳句協会歴代会長との厚誼について、会場に笑みを誘いながら語り、「私は今、子規に夢中になっております。十年間、試行錯誤をしている課題は、子規の評伝を書くということです。何とかこの賞をいただいたことを励みに、ここ一両年で書き上げたいと思っております」と話を閉じた。和やかな顕彰の会となった。
2018年4月6日 新聞掲載(第3234号)
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