言葉というものはどこの馬の骨とも知れぬものが、良識と責任を持って発すること|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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編集室から
2016年11月4日

言葉というものはどこの馬の骨とも知れぬものが、良識と責任を持って発すること

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石原さとみさん主演の「校閲ガール」が何かと話題ですが、小社に校閲部はありません。ほぼ全て担当者の良識常識に委ねられています(ぜひ読者の皆さんに良識の所在を見張っていてもらいたい)。
最初に自分の記事が活字になったときは、「海のものとも山のものともまだ分からない人間の言葉をよく載せるなぁ」と慄きました。が思えば、言葉というものはどこの馬の骨とも知れぬものが、良識と責任を持って発することで、何とか他の人びとと繋がっていく、そのためのものなのかもしれません。

水道橋さんと武田さんのトークを聞きながら、多くの視線に曝される環境で、右に顔を向けるだけでネトウヨと、左に話しかけるだけでパヨクだと、そう言われてしまうような昨今、どちらにも組せず自粛や規制という圧力をかいくぐり、ある種の裏付けと論理と、笑いと言葉のセンスを武器に、言うべきことを伝えていく、お二人の決意を感じていました。お二人はここに立って、発し続けると決めているのだなぁと。
水道橋さんのツイッターに「『週刊読書人』の武田砂鉄さんとの対談。なかなかヤバイ内容だが、ほぼ全面活かしでゲラ直し。対談原稿を書くのは楽しい。漫才台本と一緒だから」。
それを読んだときは、とても清々しい気持ちになりました。 (S)
2016年11月4日 新聞掲載(第3163号)
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