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2016年11月11日

ミスターラグビー

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平尾誠二さんが亡くなられたニュースはあらゆるメディアで報道されたので記憶に新しい。53歳とは聞けば聞くほど残念で堪らない。

平尾さんとの付き合いは1995年の阪神・淡路大震災の復興ライブイベントである。その2、3年前に黒田征太郎がTV番組で彼と対談をした際、「相方の長友は大阪の天王寺高校でラグビーをやってたんですわ」の一言で平尾誠二、大八木淳史、大西一平が所属する「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」の面々とも顔見知りとなり、急速に親しくなった。

震災の復興イベントというのは、神戸の子供たちを元気づけようとする神戸製鋼のラガーマンたちが企画したユニークなものであった。学校の校庭いっぱいにTシャツ(木綿の布ロール)を敷き詰め、黒田と子供たちがお絵描きをするものである。プロ、アマの楽団と沢山の打楽器の音楽に合わせて校庭いっぱいに拡げられた真っ白な布地に描く子供たち、童心に帰った親御さんたちの嬉々とした顔は忘れられない。神戸をフランチャイズとする「コベルコスティーラーズ」が地元と素晴らしい関係にあることを実感した。

プレイヤーの平尾誠二の魅力は多く語られているが、その賛辞は人柄にもあてはまる。ラグビーをあまり知らない子供たちをも魅了するものだった。

個人的にも同志社大学・ラグビー部の岡仁詩氏が天王寺高校出身でボクの先輩ということもあり、同じく天高の後輩の日本サッカー協会副会長の岡田武史君とはお好み焼きとビールで語り合ったこともある。病気であることも知らないで昨年、秩父宮で日本ラグビー界のこと、3年後のワールドカップのことを話すべく「近々お好み焼きで飲みましょう」と話したばかりなのに残念で仕方ない。
2016年11月11日 新聞掲載(第3164号)
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