日本会議の正体 / 青木 理(平凡社新書)最大右派組織の実態を追う 青木理著『日本会議の正体』|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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2017年1月6日

最大右派組織の実態を追う
青木理著『日本会議の正体』

日本会議の正体
出版社:平凡社新書
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日本会議の正体(青木 理)平凡社新書
日本会議の正体
青木 理
平凡社新書
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憲法改正などを掲げて運動を展開し、日本最大の右派組織として注目を集める日本会議。3万8000人の会員を擁し、北海道から沖縄までの市区町村レベルで240を超える支部を抱えるだけでなく、連携する日本会議国会議員懇談会には400名近くの議員が名を連ね、安倍政権との密接な関係も指摘されています。本書はその源流にまで遡って足跡をたどり、実態を追ったルポルタージュです。

「安倍政権を支配」「日本の最も強力なロビー団体」といった報道も散見され、何やら秘密結社めいた偶像が独り歩きする中、本書では日本会議の創設に深く関わった村上正邦元参院議員、国会議員懇談会の有力メンバーである稲田朋美防衛相といったキーパーソンや“草の根運動”の中心的担い手である地方議員、民族派の元学生運動家、支持基盤の宗教関係者などの取材談話を随所に織り込むことで、その主張や運動手法のみならず、組織内部の温度差に至るまでを描き出しています。

著者は終章で日本会議と安倍政権との関係について、次のように結論づけます。
「日本会議が安倍政権を牛耳っているとか支配しているというよりもむしろ、両者が共鳴し、共振しつつ『戦後体制の打破』という共通目標へと突き進み、結果として日本会議の存在が巨大化しているように見えている」

日本会議をいかに捉えるかは人によってですが、ひとまず彼らの等身大の姿を本書で確かめることをおすすめします。

(平凡社新書編集部)

この記事の中でご紹介した本
日本会議の正体/平凡社新書
日本会議の正体
著 者:青木 理
出版社:平凡社新書
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年1月6日 新聞掲載(第3171号)
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