本の国へようこそ 第73回 灰島かり|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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本の国へようこそ
2016年7月1日

本の国へようこそ
第73回 灰島かり

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私たちが海外の本から、違う国の文化や優れた絵、考え方に触れられるのは、紹介者としての翻訳家のおかげです。六月十四日に亡くなった灰島かりさんは、児童文学の研究者として、たくさんの名作を翻訳し、残してくれました。今回は灰島さんのお仕事を振り返る本を紹介します。
猫語の教科書

「人間の家をのっとる方法」、「人間ってどういう生き物?」と章が続くこの本は、暗号めいた原稿の解読から始まるのですが…なんと、著者は猫だったのです! 猫がどんなに上手に人間に甘え、人間を転がすかがよく分かります。でもやはり憎めないのです。

アーサー王の剣

ル・カインの最初の絵本。昔むかし人間の世界が妖精の国と地続きだったころ。「敵の手に渡さぬように」と、アーサー王に授けられた魔法の剣・エクスカリバーを巡るお話。中世的な城や服装にケルトの文様を取り入れた、魔法の雰囲気を味わえる絵本です。

そして、奇跡は起こった!

エンデュアランス号漂流記 シャクルトン隊、全員生還
シャクルトンは南極大陸横断を目標にしながら、南極大陸に辿りつくことさえできなかった。でも乗組員二十八名全員が、船を失い氷の世界を一年近く彷徨しながら生還するという奇跡! 灰島さんはこの本に「生きのびろ!」というメッセージがある、と書いている。

疾走した画家 ランドルフ・コールデコット

馬を描ける画家は他にもいるが、疾駆させられるのは彼だけ、と言われた画家。アメリカの優れた絵本に贈られるコールデコット賞の由来となった人物の、生涯と功績を、たくさんの貴重な図版と共に紹介。ユーモアと絵に尽した長くはない生涯、その魅力を追う。


銀座教文館 Tel:03-3563-0730
子どもの本のみせ ナルニア国
◎選書=ナルニア国・菅原幸子さん
2016年7月1日 新聞掲載(第3146号)
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