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編集室から
2017年2月10日

ニュースでは断片過ぎて

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中東・アフリカ七カ国からの難民入国一時禁止、トランプ大統領令が波紋を広げている。その決断、実行のスピードに慄くが、橋下徹氏が「日本はトランプの比ではないぐらい、移民の入国を規制している。一時的な禁止から、改めて考えるというのは政治手法としてアリだ」と語るのを聞き、そういう捉え方もあるのだと思った。ニュースでは断片過ぎて判断に材料が足らない。

体験が伴わないため、本当の意味でグローバリズムや移民問題を理解することは難しいけれど、『ポピュリズムとは何か』に一過性でない情報と、考えるヒントを貰ったと思う。『保守主義とは何か』はまた、人物伝のような趣もあり面白かった。が読み進むにつれ「ホントに日本、マズイな」と思えたことが、重要だった気がする。読み応えあるがコンパクトで、一冊で大きなテーマを一つ取りあえず押さえることができる、新書の存在はとてもありがたい。今後も各社の新書に期待が高まる。(S)
2017年2月10日 新聞掲載(第3176号)
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