トランプ流を逆転する  異文化理解への扉 日本の将来を開く必携のDVD|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
読書人よ、集まれ!

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは

  1. 読書人トップ
  2. コラム
  3. 論潮
  4. トランプ流を逆転する  異文化理解への扉 日本の将来を開く必携のDVD・・・
論潮
2017年2月17日

トランプ流を逆転する 
異文化理解への扉 日本の将来を開く必携のDVD

このエントリーをはてなブックマークに追加
徳永里砂講演、信州イスラーム世界勉強会制作DVD「講座ムスリムのお客様をもてなす心 得異文化理解に基づく人間的共感のために」DVD2枚組、5000円(税、送料込)TEL.0263―50―5514
トランプ政権が登場して、「テロ対策」の名によるイスラム教徒排斥の是非が世界世論のホットな論題となった。アカデミー賞のイベントから空港カウンターや街頭でまで、この問題が持ちきり。イスラム問題は世界問題だからだ。世界人口の予測では、今世紀半ばに三人に一人がイスラム教徒という時代が来そうだ。日本人も、海外ではもちろん、国内でも隣人として/同胞として/付き合うことになるのは、確かだ。

壁の内に閉じこもることなど不可能。多様性に意味を与え平和と安全に生きるにはどうすべきか、大論争の折も折、各自が世界にむかって自分を開いていくにはどんな知識・心構えが必要か、多文化共生に「魂」を入れる視聴覚作品が出現した。

それは、講師 徳永里砂「講座 ムスリムのお客様をもてなす心得―異文化理解に基づく人間的共感のために」(DVD2枚組【視聴時間4時間】、信州イスラーム世界勉強会制作、二〇一七年一月頒布開始、限定・百部、定価五千円<税・送料込み>)。

これは、研究者・ジャーナリスト・ビジネスマン・学生など市民有志が日本から(そこに立脚点を置いて)自由で自主的・客観的な眼でイスラム世界を正しく認識し、それとの相互理解と交流を深めようとする信州イスラーム世界勉強会が、昨年六月四日、松本大学を会場に開催した講座の映像記録を編集したもの。だから、熱心な参加者を交えたインタラクティブな活気と臨場感が溢れる。

講師は、慶應義塾大学出身でカイロ大学留学、史学博士。古代アラビア考古学・碑文学が専門の新進学者。サウジアラビアのイマーム大学東京分校の研究職、金沢大学客員准教授が現職だが、中東や東南アジアなど広くイスラム世界との多角的ネットワークをもち、その生活文化の多様性に通じた日本人女性イスラム教徒。『ムハンマド』(国書刊行会)の訳者。

最近は日本でもハラール食品が有名になり、訪日ムスリム旅行者受入れのための観光庁セミナーなども盛んとなった。だが、誘客・接客の技術では足りない。相手と、文明・信念・価値観・思考回路の根底を相互に知り合うことが必要なのだ。このDVDは、実践的ヒントとともに、そのような基本固めの要求に応えるもの。日本社会の未来のため、国内広く学校・図書館・企業・行政・国際交流・スポーツ団体・家庭・その他で、実用と研究教育の両面での活用が望まれる。

ネット販売方式なので、「信州イスラーム世界勉強会」のHPから注文・入手できる。

HPは信州イスラーム世界勉強会

2017年2月17日 新聞掲載(第3177号)
このエントリーをはてなブックマークに追加
論潮のその他の記事
論潮をもっと見る >
社会・政治 > 国際政治情勢関連記事
国際政治情勢の関連記事をもっと見る >