本を守ろうとする猫の話|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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2017年2月17日

本を守ろうとする猫の話

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古書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた夏木林太郎は、本を読むのは誰よりも好きだが、人との付き合いが苦手で内向的で引きこもりがちな一介の高校生にすぎなかった。ある朝何の前触れもなく祖父がこの世を去るまでは。

面識のなかった叔母に引き取られるために書店を閉めることとなった林太郎の前に、ある日一匹の人の言葉を話すトラネコが現われて言った。

「本を助けてほしい」。

この一言から林太郎は「閉じ込める者」「切りきざむ者」「売りさばく者」が住む三つの迷宮を訪ねる冒険が始まる。そして三つの迷宮から本を救い出し、すべてが終わったと思う間もなく最後の迷宮が彼の前に立ちはだかる…。

本を愛する少年が、冒険を通して外の世界へと一歩を踏み出そうとするまでの物語を古今東西の名作を織り交ぜながら描くと同時に、効率ばかりを追い求め、じっくりと味わい思索するような読書の仕方を忘れてしまったような現在の本をめぐる状況に対しての批判も込めたファンタジー。

『神様のカルテ』シリーズで人気の作者による二年ぶりの最新作。(四六判・二二四頁・一四〇〇円・小学館)
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年2月17日 新聞掲載(第3177号)
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本を守ろうとする猫の話
著 者:夏川 草介
出版社:小学館
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