潮アジア・太平洋ノンフィクション賞 第4回 パンプキン エッセー大賞 第6回|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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受賞
2017年2月24日

潮アジア・太平洋ノンフィクション賞 第4回
パンプキン エッセー大賞 第6回

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二月一〇日、東京・ホテルメトロポリタンエドモントで第四回潮アジア・太平洋ノンフィクション賞、第六回パンプキンエッセー大賞の贈賞式が開催された。
左から高岡きょうこ、金子美穂、遠藤恵美、水谷照子、岩下明日香の各氏


潮アジア・太平洋ノンフィクション賞は岩下明日香「A Little Kiss カンボジア孤児院ビジネス問題」が受賞。選考委員代表のノンフィクション作家後藤正治氏が選評を述べた。

後藤氏は日本で周知されていないカンボジアの孤児院ビジネスの実態を明らかにした作者へ「本作で岩下さんの柔らかい感受性を感じました。現地をよく歩いて人に会う、その過程で立ち止まり考察をする。その光景が伝わりました。ノンフィクション、ジャーナリズム界が求める新しい、才能もつ若い書き手が現れました」とコメントした。

受賞者挨拶で岩下氏は「今回、幸運にも賞をいただくことができましたが、さらに取材や執筆活動にあたって大学院でプロのジャーナリストの方にアドバイスをしていただいたり、厳しく指摘してくれた方に恵まれるといった経験も幸運なことでした。まだカンボジアにやり残しがあるので、来週取材に行きます」と受賞の喜びを語った。

今回のパンプキンエッセー大賞は「心に残る旅」をテーマに作品を募集。大賞は水谷照子「私の上海 宝貴時間」、内館牧子賞は遠藤恵美「めぐみちゃんの出張」、鎌田實賞は金子美穂「溶けることのない雪景色」、出久根達郎賞は高岡きょうこ「オパールの指輪」が受賞した。大賞の選評は選考委員を代表して内館氏が、また各選考委員賞の選評は内館、鎌田、出久根の三氏がそれぞれ賞の選評を述べた。

今回大賞受賞作は満場一致で決まったと内館氏は説明する。そして「エッセーは構成力と文章力と物事の事象に対して本人の思いをどう表現するかが大事な要素で水谷さんの作品は全ての要素を見事に満たしていました」と評した。各選考委員賞は審査員個々の専門を反映した作品が選ばれ、内館牧子賞は「登場人物の気持ちに共感できる文章と秀逸な最後の一行」、鎌田實賞は「作者がナラティブテラピーの手法で悲しさやつらさを物語を書きながら癒やしていった」出久根達郎賞は「旅先でお金がない不安と質屋のエピソードに共感」とそれぞれ評した。

大賞受賞の水谷氏は「作品の舞台である上海での不思議な体験、そして作品を高く評価していただいたことはまだ長い夢の中にいる気持ちです」と壇上で語り、各選考委員賞受賞者も壇上で喜びの気持ちを語った。

2017年2月24日 新聞掲載(第3178号)
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