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ともかくスケッチ
2017年2月24日

在りし、在らまほしかりし

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『在りし、在らまほしかりし三島由紀夫』(高橋睦郎著、平凡社刊)という本の新聞評を目にした。高橋睦郎氏のことは失礼ながら高名な詩人であられるのは承知なのだが日本デザインセンター時代から「ムツロウ」さんと親しく呼ばせて頂いているので、ついつい隣りのお兄さん的に思ってしまう。改めて頭が下がる思いである。というのはボクが日本デザインセンターに入社したのは、前の東京オリンピックがあった1964年で、ほぼ同時期に高橋さんは入社されているのである。勿論部署が違うのでなかなかお話しする機会もなかった。初めは確か営業部というところで、今の高橋さんから想像もつかないところにおられたはずだ。

ある時、営業部からコピーライター部に移られ席も近くなったことで「毎日デザイン賞」、「朝日広告賞」など色々なコンペティションのコピーを気軽に「ムツロウさんお願いします」と新人デザイナー達はこぞってお願いしたものだ。ボクなどは数多くの受賞で二番手にあずかった方だと思う。嫌な顔ひとつせず納得のゆくまでお付き合い頂いた。新進気鋭の詩人とは露知らず、どれほどの人が「ムツロウ」さんのお陰で世に出られたことか。

「ムツロウ」さんの食についての拘りをひとつご紹介したい。当時、お昼(ランチ)というものが、ろくなものがなかった。ムツロウさんはどう解消なさったか。ユニークだ。お隣の三越百貨店の地下で中華から和、洋、色々なお惣菜を山と買い、食べ盛りのデザイナー、コピーライター、営業マンが車座になって食べるランチは忘れることが出来ない。そのムツロウさんと『在りし、在らまほしかりし三島由紀夫』との著書がなかなか結びつかない。

この記事の中でご紹介した本
在りし、在らまほしかりし三島由紀夫/平凡社
在りし、在らまほしかりし三島由紀夫
著 者:高橋 睦郎
出版社:平凡社
以下のオンライン書店でご購入できます
2017年2月24日 新聞掲載(第3178号)
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