日本の批評は、今どのような状況にあるのか|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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編集室から
2017年3月3日

日本の批評は、今どのような状況にあるのか

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柄谷行人さんと渡部直己さんの対談企画を弊紙で掲載するのは、渡部さんが『不敬文学論序説』(太田出版)を刊行された時以来だから、十八年ぶりとなる。

おふたりは当時、近畿大学に務めており、渡部さんの研究室を借りて対談を収録した。その際は、今回話題になった戸坂潤や福本和夫の話もされていたように思う(それが、本書を編むことにも繋がっているのだろうか)。

日本の批評は、今どのような状況にあるのか。『ゲンロン』があり、すばるクリティーク賞が創設され、一見賑わっているようにも見える。そういえば、今から十五年ほど前、いくつかの雑誌(同人誌)が創刊され、批評界隈が盛り上がったことがある。『重力』『新現実』『en―taxi』。

『早稲田文学』がリニューアルされたのも、あの頃だっただろうか……遠い昔の記憶のような感じもある。「批評というものは、生きるに値する」。ならば、大きな流れに逆らっても、「小舟をこぎ出さねばならない」。(A)
2017年3月3日 新聞掲載(第3179号)
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