第19回 大藪春彦賞 贈賞式 長浦京『リボルバー・リリー』(講談社)に決定|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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受賞
2017年3月10日

第19回 大藪春彦賞 贈賞式
長浦京『リボルバー・リリー』(講談社)に決定

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左から大沢在昌氏、長浦京氏、馳星周氏
第十九回大藪春彦賞の贈賞式が三月三日、東京・港区の第一ホテル東京で行われた。受賞作は、長浦京『リボルバー・リリー』(講談社)に決定した。

選考委員の大沢在昌、今野敏、馳星周、藤田宜永の四氏を代表して、馳氏が選考経過を述べた。「今回の選考は短時間で終わりました。満場一致で決まり、もちろん他の作品についても議論はしましたが、今回はこの作品が飛びぬけていたということです。しかも、ハードボイルドや活劇小説、冒険小説が低迷している時代に、ここまで徹底した活劇小説は、大藪春彦の名を冠する賞を与えるに、これほどふさわしい作品はないだろうと。ちょっとした欠点としては長すぎる、ということがあったのですが(笑)。本当に清々しい選考会議でありました」。

次に、大藪家の方々から本賞が授与され、その後長浦氏が受賞挨拶に立った。「何よりも大藪先生のご家族のお二方に心からのお礼を申し上げます。お目にかかれて光栄です。大藪先生は、僕にとってずっとあこがれの存在で、中学のときに『傭兵たちの挽歌』を、高校で『戦士の挽歌』を読んだ、そのときの驚きと感動が、現在、本を書く上で、大きな励みになっています。売れる本を、面白い本をどんどん書いていきたいと思います。
リボルバー・リリー(長浦 京)講談社
リボルバー・リリー
長浦 京
講談社
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『リボルバー・リリー』は、撃って、逃げて、闘って、だけの単純な、鼻で笑おうと思えば笑えるような本です。それを書評家の皆さん、書店の皆さんの力でここまで押し上げていただきました。生きている限り、できるだけいいものを、長く書きつづけていきたいと思います」。

乾杯の音頭は、昨年同賞を受賞した須賀しのぶ氏。長浦氏のデビュー二作目での受賞には非常に驚いたこと、読み始めてみると「あまりの面白さと、立ち上る熱量のすさまじさに、ただひたすら圧倒されて、押し流されるように、興奮して読了した。今でも思い出すと、興奮が蘇る」と語った。

本賞は来年二〇回を迎える。現在、新人賞を募集中で、次回は本賞と合わせて発表されることとなっている。
2017年3月10日 新聞掲載(第3180号)
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