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漢字点心
更新日:2017年4月18日 / 新聞掲載日:2017年4月14日(第3185号)

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一世紀ごろに作られた『説文解字(せつもんかいじ)』は、部首による漢字の配列を創始した漢字辞書。現在でも参照され続けている、不滅の古典である。

先日、この辞書を見ていて、あることに気がついた。現在の漢和辞典では「右」は部首「口」に分類される。『説文解字』でも同様で、「口」部に「右」が収録されている。ところが、この辞書では、「又」という部首のところにも、「右」が収められているのだ。

「右」は、古代文字では「又」と「口」を組み合わせた形をしているので、部首を「又」とすることそのものに不思議はない。だが、一つの漢字が二か所にダブって収録されているとは!

部首によって漢字を配列する場合、こういう危険性は必ず存在する。かくいうぼくも、校了直前まで重複に気づかずに冷や汗をかいたことがある。でも、それも約二〇〇〇年続く漢字の辞書編集の伝統だったのだとすれば、貴重な経験だったような気もする。
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