第48回 講談社出版文化賞 贈呈式|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2017年6月2日 / 新聞掲載日:2017年6月2日(第3192号)

第48回 講談社出版文化賞 贈呈式

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4左から日端、ヨシダ、工藤、青山氏

講談社出版文化賞の贈呈式が、五月二十五日講談社内で行われた。さしえ賞は日端奈奈子「太陽にふれる月」(大村友貴美作「小説すばる」掲載)「水際の金魚」(窪美澄作「小説現代」掲載)、写真賞はヨシダナギ『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』(扶桑社)『SURI COLLECTION』(いろは出版)、ブックデザイン賞は工藤強勝『神田神保町書肆街考』(鹿島茂著・筑摩書房)、絵本賞は青山邦彦『大阪城 絵で見る日本の城づくり』(講談社)に決まった。

受賞挨拶で日端氏は「仕事と子育て両方がんばろうと思いながら、思い通りにいかず、イラストレーターを辞めるしかないと思ったことも一度や二度ではありませんでした。素晴しい賞をいただき、ここが0地点だと思って一から新たに進んでいこうという気持になりました」

ヨシダ氏は「フォトグラファーといいながら、三月のニジェールロケで初めてピントを合わせられるようになりました。今回の受賞は驚いている以外の言葉はありません。ただ副賞で百万円もらえると聞き、ニジェールに住んでいるボロロ族に井戸を掘ろうと決めました。写真が上手でもないのに、こうして賞をいただけたのは、私が追いかけてきたアフリカ人のカッコよさを少しでも認めてもらえたのかなと、うれしいです」

工藤氏は「装幀に関して自由にやってくださいと言ってくれた筑摩書房の編集者さん、自由という不自由ではありましたが(笑)。また、鹿島茂先生の本そのものが素晴らしく、今回の賞の主役だと思っています。ただ一つ、僕の装幀は一五〇〇書体ぐらい頭に浮かぶ中から、本の内容にどれが合うかと検討しますが、今回、中国の明の時代に作られた「正調明朝体金陵」を使ったこと、それを評価いただいたとのことでした」

青山氏は「絵を描く前は、たった四年ですが建築をやっていました。その後二十年間にわたり、建物やパノラマのような絵を多く描かせていただいています。建物は高額なものですし、設計者が住むわけではない。建築家が作品性を主張するほど矛盾が起きるというケースを幾度か見ました。物をつくることは一人ではできないと、建築の四年間で得ました。絵本も、編集やデザイナー、いろいろな技量をもった人間が集まってできていきます。共同作業を初めから今まで楽しんでやらせていただいています」

贈呈式は盛会の内に閉じ、祝賀会へと移行した。
この記事の中でご紹介した本
神田神保町書肆街考: 世界遺産的“本の街”の誕生から現在まで/筑摩書房
神田神保町書肆街考: 世界遺産的“本の街”の誕生から現在まで
著 者:鹿島 茂
出版社:筑摩書房
以下のオンライン書店でご購入できます
ヨシダ、裸でアフリカをゆく/扶桑社
ヨシダ、裸でアフリカをゆく
著 者:ヨシダナギ
出版社:扶桑社
以下のオンライン書店でご購入できます
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