第37回 「全国高校生読書体験記コンクール」募集開始!  「読書体験記」ってなんだろう?|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2017年6月9日 / 新聞掲載日:2017年6月9日(第3193号)

第37回 「全国高校生読書体験記コンクール」募集開始! 
「読書体験記」ってなんだろう?

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今年も全国の高校・高校生に向けて、「読書体験記」の募集が開始された。このコンクールは、公益財団法人一ツ橋文芸教育振興会が各地の新聞社の協力のもと、「高校生のための文化講演会」とともに毎年実施しているもので、高校生ができるだけたくさんの本と出会うきっかけをつくることを目的としている。今回は、その第36回全国高校生読書体験記コンクールで文部科学大臣賞を受賞した武田萌(たけた・もえ)さんに「読書体験記」についてインタビューした。  (編集部)

感想文じゃない、「読書体験記」

武田萌さん(現在、筑波大学社会・国際学群国際総合学類一年)
現在大学生になった武田萌さん。沖縄から茨城県つくば市の筑波大学に進み、将来の夢に向かって学び始めたところだ。

――いま大学生になって、「読書体験記」を振り返ってみて思うことは?

「大学では難民支援サークルに入ることにしました。もともとはスウェーデンに留学したことで、移民難民支援に興味を持ったのですが、同じ時期にこの本を読み直して「読書体験記」の文章を書くことで、自分の考えが整理され、より明確になりました」。

武田さんが「読書体験記」を書いたのは高三の夏休み。そのときはまだ進路をはっきりとは決めていなかったという。

「その頃はまだ、国際関係を目指そうかなくらいの気持ちでした。でも「読書体験記」を書いたことでやりたいことが固まっていったと思います」。

――本との出会いや付き合い方、いま読んでいる本のことを教えて下さい。

「本は昔から好きで、小学生のときから夏休みも図書館に入り浸っていました。高校から忙しくてあまり本が読めなくなったのですが図書館に行ったり、本屋さんに行って好きな漫画と気になった本を二、三冊まとめて買ったりしていました。小学生の時に母が読み聞かせをしてくれて、それが習慣になって私も妹も本を読むようになったと思います。いま読んでいるのは、大学の国際概論の授業で使う『国際法で世界がわかる』(岩波書店)というニュース解説の本。いまはこれを読み切りたいと思っています」。
言語化できなかった感情が本の中で見つかる

――武田さんにとって「読書体験記」とは?

「私にとって「読書体験記」を書くことは、読書と体験が繋がって自分の考えをまとめる作業でした。

主人公の言葉や書かれた文章に、私が抱いていた感情はこれだったんだとか、自分の中にあって言語化できなかった感情が本の中でスッと出てきて、あっこれかという気付きがあったりする。

毎年の夏休みの読書感想文はただの作業だったのですが、この「読書体験記」に関しては、自分でこの本について書きたいと思って、自分の経験と照らし合わせながら、気持ちを整理するために書いたという感じだったと思います。

入賞して、一番喜んでくれたのは、応募を勧めてくれた学校の先生だったかも知れません(笑)」

大学が今年から始めたグローバル・ビレッジという外国人留学生とシェアする寮で新生活をスタートした武田さん。

「学部も年齢もバラバラな五人で本当に楽しい。風邪を引いたときとか本当に助かっています(笑)」。
応募規定

『全国高校生読書体験記コンクール』公式サイト
(http://www.hitotsubashi-bks.jp/dokusho/)
【資格】
高校生・高校に準ずる学校の生徒(留学生含む)。
【原稿枚数】

400字詰め縦書き原稿用紙5枚以内。応募者は、作品原稿の右上端を綴じ、題名、学校名、学年、氏名、体験書籍名、著者名、出版社名を原稿用紙の欄外に明記(学校を通じての応募)。 ※応募作品は未発表でオリジナル作品に限る。点字原稿は墨訳を、外国語の原稿は日本語訳を提出。
【題名と内容】
・題名は自由。「体験記」の内容にふさわしいタイトルを望む。
・単なる感想文ではなく、読書することで始まった自分の内面や実生活の変化、読後に起きた様々な変化を、自ら見届けるような「読書体験記」を書くこと。
・対象の本は、文学作品に限らず。小説、ノンフィクション、哲学、科学、辞典、図鑑、地図、まんが、絵本など、どのようなジャンルでも構わない。 
詳細は、6月上旬に全国の高校学校長宛に届く冊子参照。
問い合わせは、公益財団法人一ツ橋文芸教育振興会(TEL:03-3230-6069)

第36回「全国高校生読書体験記コンクール」 【文部科学大臣賞】 「ゼノフォビアと難民問題」 沖縄県立那覇国際高等学校三年(応募当時) 武田 萌
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