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田原総一朗の取材ノート
2017年7月25日

安倍内閣が危険水域に入った

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安倍内閣の支持率が、時事通信の世論調査で、ついに二九・九%と、三〇%を割り込んでしまった。これはあきらかに危険水域である。

現在の自民党の国会議員の多くは、この国をどうすべきか、ということも、自民党がいかにあるべきか、ということもあまり考えてはいない。ほとんどの議員が安倍首相のイエスマンだ。だが、自分の選挙での当落は誰もが真剣に考えているはずである。落選したら只のひとになってしまうからだ。

そして、内閣の支持率が三〇%以下になると、どの議員も、自分の選挙が危なくなるのではないか、と危機感を抱くようになる。となると、自民党内部から、安倍首相降ろしの声が強まることになる。

問題は、八月はじめに予定されている内閣改造だ。安倍首相は、稲田防衛相、金田法相、山本地方創生相、そして萩生田副官房長官などを外すことで内閣支持率が上がることを図っているのだろうが、私は、それは難しいのではないか、と捉えている。なぜならば、安倍内閣の支持率急落の原因が、国民の安倍首相に対する強い不信感であるからだ。

安倍内閣は、二〇一二年の暮れに発足して以後、五〇%を上まわる高い支持率を堅持して来た。それが、なぜ、危険水域にまで落ち込んだのか。

それは、森友学園、共謀罪、そして加計学園問題などで安倍首相が、一強多弱が続いたために自信過剰になり、神経が麻痺したとしか思えない無責任な言動をくり返したためである。森友学園問題では「私や妻がかかわっていたら、総理も議員も辞める」といったが、いまや、昭恵夫人が深くかかわっていたことは明らかである。加計問題でも「私は全くかかわっていない」といい放ったが、何人もの側近たちが「総理の御意向」だと強調している。そして安倍首相が無責任に逃げているので、側近や官僚たちが見え透いたウソをつくのが平気になっている。この呆れたウソつき大会に、国民の多くが激しく怒っているのである。安倍首相はそのことがわかっていないようだ。
2017年7月21日 新聞掲載(第3199号)
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