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漢字点心
更新日:2017年9月12日 / 新聞掲載日:2017年9月8日(第3206号)

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テレビやインターネットなどで、何か資料を紹介する際に、小さく「出典、○○○○」と表示してあるのを、最近、よく見かける。いいことだとは思うが、その「○○○○」の部分がホームページだったりすると、漢字的にはちょこっとだけ違和感を覚える。

なぜなら、「典」という漢字は、本来は「書物」を指すからだ。この漢字は、成り立ちとしては、「書物」を表す「冊」の変形の下に、足の付いた台を添えた形。台の上にきちんと保管しておくほどの「貴重な書物」を指すのが、本来の意味である。「古典」「経典」「法典」などを思い浮かべていただくと、イメージが湧きやすい。僭越ながら、ぼくが仕事にしている「辞典」も、もちろんその一つである。

ホームページを、台の上に保管しておけるだろうか? でも、そんなことを言うのは、やめておこう。要は、紹介する側が、「貴重な情報」であることをきちんと確認し、敬意を払っていさえすれば、いいのである。
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