金革(キムヒョク) 著 自由を盗んだ少年 ―北朝鮮悪童日記|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2017年10月28日 / 新聞掲載日:2017年10月27日(第3212号)

金革(キムヒョク) 著 自由を盗んだ少年 ―北朝鮮悪童日記

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脱北。当事者にとってはまさに「命がけ」の行為であることが本書からは伝わる。一九八二年生まれの著者は元スパイの父と化学繊維工場に勤務する母との間に次男として北朝鮮北部の清津市で生まれる。幼くして母を亡くし、継母との確執、学校への違和感もあり七歳から「コッチェビ(ストリートチルドレン)」として生きていく。
食糧配給システムが崩壊した一九九〇年代の北朝鮮、大勢の人たちが次々と飢え死にし、路上の死体が日常風景となっても、生き延びるためにかっぱらいやスリで食糧を得て食いつなぐ日々。父親の餓死や兄との離別、そして十七歳の時に違法越境で収容された全巨里教化所での飢えと拷問の生活。それでも生きる希望を失わず自由を求めた著者。
コッチェビ経験者による貴重な手記で描かれる北朝鮮の実態はぜひ本書で確認を。なお脱北後の著者が西江大学公共政策学科で学び修士論文として書いた「北朝鮮のコッチェビ研究」が出版社のHP上で公開されている。金善和訳。
(四六判・一九八頁・一四〇〇円・太田出版TEL:〇三―三三五九―六二六二)
この記事の中でご紹介した本
自由を盗んだ少年 北朝鮮 悪童日記/太田出版
自由を盗んだ少年 北朝鮮 悪童日記
著 者:金 革
出版社:太田出版
以下のオンライン書店でご購入できます
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