田原総一朗の取材ノート「リベラルとは何か」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
2017年11月7日

リベラルとは何か

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希望の党の代表である小池百合子氏が、民進党との合流に際して、「リベラル派は排除する」と発言したことで、リベラルとは何か、ということがあらためて問われている。

そもそも、民主党が結成されたとき、当時の社会党から、社会主義ではなく資本主義だが、新自由主義ではない、そして軍備拡張には反対だが、自衛隊は認め、日米安保条約も認める、という、保守ではないが現実主義的認識を持った人間たちが、離党して集まったのであった。仙谷由人氏や赤松広隆氏、そして辻元清美氏などである。

自民党からも、途中に他党は経ているのだが、小沢一郎氏、羽田孜氏などが民主党に参加した。鳩山由紀夫(現・鳩山友紀夫)氏もその一人である。

そして、今回の選挙で、小池氏の「排除」発言はあったのだが、民進党が保守派とリベラル派に分離されることになった。

前原民進党代表は、民進党が、安倍自民党政治に批判的な国民の受皿になれないのは、保守派とリベラル派がごちゃまぜになっていて、そのために民進党のイメージが曖昧であるからだ、とわかっていたはずである。

げんに、代表選に立候補するときに、私に「日本の国民の七割以上は保守層であって、自民党は、その保守層の半分しか捉えていない。だから、我々は、その保守層を、出来れば保守に近いリベラル層にも多少くい込みたい」のだと語った。

この場合の保守とは、現憲法は認め、さらに条件によっては、憲法改正にも応じる、ということである。

それに対して、枝野氏は、「集団的自衛権をきめた安倍自民党の憲法は認められない」と強調していた。そして原発にも反対である。

私は、戦争を知っている最後の世代である。

だから、日本は外交にあらゆるエネルギーと工夫をこらして、絶対に戦争を起こしてはならない。どの国とも仲よくすべきだと考えている。そのために、安倍首相にも、トランプ大統領を口説いて、北朝鮮と対話をするように強く求めたのだ。そして生命をかけてでも言論の自由を守らなければならない、と決意している。それがリベラルだと捉えている。
2017年11月3日 新聞掲載(第3213号)
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