澤西 祐典著 別府フロマラソン|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2017年11月4日 / 新聞掲載日:2017年11月3日(第3213号)

澤西 祐典著 別府フロマラソン

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別府にある八つの代表的な温泉郷、すなわち「別府八湯」からそれぞれランダムに一箇所ずつ選ばれる計八湯を、車などの文明の利器を使わずに一日で巡らなければならず、しかもそこが「当たり湯」かどうかは湯船に浸かるまで分からず、その上ゴール地点すら明かされないという謎の競技「別府フロマラソン」。主催者が何者かすら分からず、しかも想像を絶するおかしなことが次々と起こる心身ともにきわめて過酷なこのマラソンだが、もしも全湯を制覇して無事ゴールに辿り着けることが出来たなら、望むものはなんでも叶えられると言われている。別府大学(実在)の温泉研究会のたった二人の会員、十三(じゅうざ)先輩と明礬(みょうばん)湯太郎も今年こそはと挑戦するのだが…。

奇妙奇天烈で笑いっぱなしの物語だが、別府の情報もふんだんに盛り込まれている。巻末の注釈一覧も一読の価値あり。ちなみに著者は「べっぷフロマラソン」という実在するイベントからこの小説の着想を得たというが、やはり「マラソン」とあるだけに、こちらもなかなかに大変そうではある。
(四六判・一六〇頁・一三〇〇円・書肆侃侃房)
この記事の中でご紹介した本
別府フロマラソン/書肆侃侃房
別府フロマラソン
著 者:澤西 祐典
出版社:書肆侃侃房
以下のオンライン書店でご購入できます
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