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漢字点心
更新日:2017年11月28日 / 新聞掲載日:2017年11月24日(第3216号)

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まだ数が多くはないのだが、白髪が気になることがある。鏡を見ながら毛抜きで抜いてみようとするが、ねらった毛だけをつかむのは、なかなかむずかしい。

「鑷」は、音読みは「ジョウ」で、「毛抜き」を表す。「鑷子(じょうし)」で「毛抜き」を意味することもある。「聶」を含む漢字はいくつかあって、「囁」は、訓読みすれば「ささやく」。「躡」は、「ジョウ」と音読みして、「すぐ後を付いていく」ことを表す。「ささやく」時には口を耳元に近づけることを考えると、「聶」には、あるポイントをねらい、そこに迫るイメージがありそうだ。「摂取」のように使う「摂」も、旧字体は「攝」だから、必要なものをねらって「とる」ような意味合いを含むのかもしれない。

だとすれば、「鑷」が表す「毛抜き」も、ある一本の毛をねらって、それを抜き取る道具というところか。それがうまくできずに苦労をするのは、使う側の技量の問題なのだろう。
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