東京の風俗 / 木村 荘八(冨山房)木村 荘八著 東京の風俗 冨山房百科文庫|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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2018年1月8日

木村 荘八著 東京の風俗 冨山房百科文庫

東京の風俗
著 者:木村 荘八
出版社:冨山房
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東京の風俗(木村 荘八)冨山房
東京の風俗
木村 荘八
冨山房
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〈終始一貫して私は東京を愛します。「愛します」とその相手のモノを自分から離していはうよりも、終始一貫、このさなか・・・にゐますので、東京を描いて、私には呼吸いきのつけるところはない。

如何に破壊されようとも、よしんば悪化されようとも、そこに地息ちいきのやうなものがあって、その中の虫のやうに、私は東京を呼吸して生きてゐると思ひます。こんどの戦争で―(東京もメチャクチャになった一つですけれど)―跡形もなくやられた土地々々の人が、しかも、硝煙がはれて見ると、依然としてその跡形もなくなった中にいつか返ってゐて、「何が良いのだろう?」と人をいぶからせた話は、至るところで聞きましたが、私も私の土地についてさうだと思ひます。これは理屈ではありません。空気・・だと答へたい。〉

高名な洋画家の著者は、文筆にすぐれ、愛惜した下町の変貌著しい風俗を往時のままに甦らせています。(既刊・一五〇〇円・冨山房)
この記事の中でご紹介した本
東京の風俗/冨山房
東京の風俗
著 者:木村 荘八
出版社:冨山房
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2018年1月5日 新聞掲載(第3221号)
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