北の大地からの使者が、少年を憐れんで迎えに来た|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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編集室から
更新日:2018年2月16日 / 新聞掲載日:2018年2月16日(第3227号)

北の大地からの使者が、少年を憐れんで迎えに来た

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2016年に『唐牛伝』の特集を担当した際、著者の佐野眞一さんから唐牛健太郎さんと同郷で親友だった、西部邁さんの『友情 半チョッパリとの四十五年』(新潮社/ちくま文庫)を勧められ、息苦しいほどのその熱量に揺さぶられた。

熱い涙も瞬時に凍り付く北の大地で交わされた、西部少年と不良少年U君との45年におよぶ友情の内実、「私も彼も、相手において生じた「受苦と情熱」の両方の意味でのパッションを理解してやらねば、と身構えていた。」(『友情』)。
冥い情念が迸る、「あの時代のあの北海道」が重力となって二人を繋ぎ留めていた。訃報の翌日、氏が入ったという川の水面を覆わんばかりの降雪となった。
北の大地からの使者が、少年を憐れんで迎えに来たのかもしれない。合掌。 (T)
この記事の中でご紹介した本
友情  ─ある半チョッパリとの四十五年/筑摩書房
友情  ─ある半チョッパリとの四十五年
著 者:西部 邁
出版社:筑摩書房
以下のオンライン書店でご購入できます
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