事実に目をそむけて、一体何が科学なのか。|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
マイページで記事のブックマーク!
ログイン
マイページ登録

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは マイページ

編集室から
更新日:2018年2月23日 / 新聞掲載日:2018年2月23日(第3228号)

事実に目をそむけて、一体何が科学なのか。

このエントリーをはてなブックマークに追加
吉岡斉さんが亡くなったほぼひと月後、二月十日に石牟礼道子さんが亡くなられた。そして間もなく、福島第一原発事故から七年を迎える。元朝日新聞の村田弘さんが、「ロックの眼」というコラムで「水俣病のたどった道と、原発事故後の状況は瓜二つだ」と指摘しているのを、興味深く読んだ。村田さんは言う。
「水俣病の原因物質が有機水銀と分かった後も、国とチッソは御用学者を動かして「アミン説」「爆薬説」などを流し、何年も認めなかった」
。原発事故後はどうか。「「汚染水はアンダーコントロール」「放射線の危険はタバコや野菜不足と同じ」「甲状腺ガンは原発と関係ない」」といった言葉がまかり通っている。
水俣病が公式に認定されてから62年となる。過去の歴史に学ばないものは、何度でも過ちを繰り返す。
そして「科学者」たちがその協力者となる。
事実に目をそむけて、一体何が科学なのか。吉岡さんらが著わした『原発ゼロ社会への道2017』を、我々は今熟読しなければならない。 (A)
このエントリーをはてなブックマークに追加
編集室からのその他の記事
編集室からをもっと見る >
社会・政治 > 環境 > 公害問題関連記事
公害問題の関連記事をもっと見る >