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漢字点心
更新日:2018年2月27日 / 新聞掲載日:2018年2月23日(第3228号)

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「雨夜の品定め」といえば、『源氏物語』の一場面。光源氏たち青年貴族が、ある雨の夜、女性体験を語り合う。現代とは違って猥談に堕さないところはさすが王朝人なのだが、女性たちを「品物」扱いとは、なんとも失礼な話ではあるまいか。

しかし、漢字「品」には、「人の性質」を指す用法もある。「品格」とか「気品」などが、その例だ。「人品いやしからぬ」とか「あの人には品がある」などという表現もある。「品」とは、もともとは「ランク」を表す漢字。日本語「しな」にも同じ意味があるから、「品定め」とは、要するに「ランク付け」すること。相手を「品物」扱いにしているわけではないのだろう。

とはいえ、「ランク付け」となると、だれだれはあの人よりも上だとか下だとか、どうしても相対的な評価になってしまう。それはそれで、失礼な話だ。人間を安易に「品定め」するのは、やはり避けて置いた方がよさそうである。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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